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犬を使ったアクション、馬上のバトルも実現!キアヌが語る、『ジョン・ウィック:パラベラム』撮影秘話

2019年10月04日 12:30

『ジョン・ウィック:パラベラム』キアヌ・リーブスと、チャド・スタエルスキ監督 | [R], TM & [c]2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋に扮するアクションシリーズ第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』が本日10月4日より公開中だ。来日したキアヌと、チャド・スタエルスキ監督を直撃。回を追うごとにド派手なアクションがスケールアップし、人気や興行成績も右肩上がりで更新されてきた「ジョン・ウィック」シリーズ。キアヌとスタエルスキ監督の本シリーズに懸ける情熱も留まるところを知らない。

「馬の鞍から半身ずれたままで戦い続けるというスタントが難しかった」(キアヌ)

【写真を見る】インタビューに答えてくれたキアヌ・リーブス。少し伸びた髪の毛が色っぽい | [R], TM & [c]2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

前作『ジョン・ウィック:チャプター2』(16)で復讐を遂げたあと、裏社会の掟を破ったジョン・ウィックは、反逆者として追われる身となる。これまで、銃とカンフーを融合させた“ガンフー”やカーアクションが融合した“カーフー”など、斬新でダイナミックなアクションが話題を呼んできたが、今回は、馬上で戦う“馬(マー)・フー”や、犬を使った“ドッグ・フー”などで観る者の度肝を抜く。

もともと「マトリックス」シリーズなどでキアヌのスタントダブルを務めていたスタエルスキ監督だけに、2人はあうんの呼吸でさまざまなスタントにトライし、毎回高みを目指してきた。キアヌが今回、特に苦戦したアクションが、マー・フーだ。「かなり練習したよ。鞍から半身ずれたままで戦い続けるというスタントが実に難しかった」と言いつつ「でも、僕は心から楽しんできた」と繰り返し強調してきた。

監督は「アクションについては、いつもキアヌ頼みだよ。かなりの長回しで撮ったり、引いたショットが多いのは、観客を映画の世界観に引き込みたいからだ。確かトレーニングは、5、6か月くらいやったよね?マーシャルアーツからガンシュートまでいろいろとやらなければいけなかったから」と監督が聞くと、キアヌは「いや、3か月くらいかな」と余裕を見せる。

犬を使った“ドッグ・フー”が実にエキサイティング | [R], TM & [c]2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

そんなマー・フーもすごいが、ドッグ・フーにもびっくりさせられる。「ジョン・ウィック」シリーズにとって重要なモチーフとなる犬。今回、ドッグ・フーを担当したのは、シリーズ初参加となったハル・ベリーだ。彼女が演じた殺し屋のソフィアが飼っている忠犬たちがこれまた最強で、攻めてくる刺客に対して、果敢に襲いかかっていく。

キアヌは「ソフィアが飼っているのは、ベルジアンマリノア犬だけど、ハルは何か月も懸けて犬のトレーニングに参加していたよ。ハルから『キアヌ、絶対に犬と目を合わせちゃダメよ』とよく言われたね。犬は主を守ろうとする習性があるから、ハル以外の人間にとっては危険な存在となる。僕はそんな犬たちの忠実な動きを見ていて、つくづく感心させられたよ」とハルたちを称えた。

「『ジョン・ウィック』の世界観では、犬が特別な存在となっている。それは物語における“イノセンス”の象徴なんだ」と言うキアヌ。スタエルスキ監督も「ある意味、『ジョン・ウィック』は犬の映画でもある。いまやDNAに入り込んでいる」と捉えている。

「第1作目から子犬が出てくるけど、それは、ジョン・ウィックの奥さんへの愛を象徴したものでもあった。犬が、孤高の殺し屋として生きてきた彼の人生と、奥さんに出会ってからの人生をつなぎ止めていたんだ。それを殺されたことで、ジョンは再び、裏社会に戻ることになったが、犬が出てくることで、ジョン・ウィックの人間味に溢れる部分を描けることになったんだ」。

ドッグ・フーが生まれたのも、ある意味“必然”だったのかもしれない。「犬をアクションとして使うのはおもしろいと思った。できるかどうかは別として、アクションのなかにハートが入ると思ったから。それで、今回は約7か月間、5匹の若い犬をトレーニングし、ああいうシーンが完成したんだ。僕にとってもお気に入りのシーンとなったよ」と監督はうれしそうに言う。

「殺し屋ゼロを『寿司屋にしよう』と提案したのは、キアヌだよ」(スタエルスキ監督)

「マトリックス」シリーズなどでキアヌのスタントダブルを務めていたスタエルスキ監督 | [R], TM & [c]2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

親日家としても知られるキアヌたち。前作で登場した力士の殺し屋もインパクト大だったが、今回マーク・ダカスコス演じる殺し屋ゼロは、表の顔が寿司職人という点がおもしろい。さらに彼が率いるニンジャ軍団の登場シーンで、きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が劇中曲として流れるという遊び心もニクイではないか。

監督によると「ゼロというキャラクターとジョン・ウィックとを対比させるために選んだ曲」だそうだ。「ジョン・ウィックはクラシックを好きで聴いているから、アクションシーンでもクラシックやテクノを流している。ゼロは、彼とは全く違うキャラクターにしたかったが、『寿司屋にしよう』と提案したのは、キアヌだよ。ゼロはすごくシリアスなキャラクターだからこそ、意外性を狙ってJポップを聴いていることにした。楽しくてハッピーな曲がいいと思って、『にんじゃりばんばん』を選んだよ」。実際、ゼロたちとジョン・ウィックの格闘シーンは、本作のハイライトの1つになっている。

アクションスターとしても息の長い人気を誇るキアヌ。『ハートブルー』(90)で初来日してからはや28年、アクションスターとして開花した『スピード』(94)が日本公開されてから25年となる。「『スピード』のころと比べると、かなりの経験値がついた。当時はアクションだけではなく、それを作るためのノウハウも全然わからなかったけど、いまは知識も豊富についたので、より楽しくコラボレートできるし、作品にも貢献できるようになったと思うよ」。

本シリーズのアクションは、「もはやアートの域に達している」と称えられるが、確かに毎回ひとひねりアリの新鮮なアクションが見どころとなっている。キアヌは「作品のことを考え始めると、いろいろなアイディアが生まれてくる。でも、それはいつも前作を観たあとで、浮かぶことが多い。だから、いまは『ジョン・ウィック:パラベラム』にインスパイアされながら、続く4作目のアクションを考えている」と言う。

それを聞いて、大いに合点がいった。なぜなら前作で2人にインタビューした際に、キアヌが「次の映画で、道路を馬で走るというアクションはどう?馬に乗ってバンバン撃つんだ」と監督に提案していた際に、監督も「NYPD(ニューヨーク市警)は、馬に乗っているから、それもアリだね!」とノリノリに答えていたのだ。これが有言実行となり『ジョン・ウィック:パラベラム』で、そのシーンを目の当たりにした時は思わずのけぞり、感動を覚えたのは言うまでもない。

先週開催されたジャパンプレミアでは、すでに4作目の続投を約束してくれた2人。果たして今度は、どんな新しいアクションを魅せてくれるのか? まずは、シリーズ最高傑作と呼び声の高い本作を大きなスクリーンで体感して。

取材・文/山崎 伸子

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