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MARVEL、DCに次ぐ!“クセがありすぎる”「ダークホースコミックス」原作の映画たち

2019年9月28日 11:30

過去にはギレルモ・デル・トロ監督によっても映画化された、マイク・ミニョーラによる人気アメリカン・コミックス原作の『ヘルボーイ』が現在公開されている。このアメコミを出版しているのが、マーベルやDCに次ぐ“第三の勢力”とされている、その名も「ダークホースコミックス」だ。大手二社と同様に、これまで数々の原作が映像化され、強力でクセのある作品を世に生み出してきた。

『ヘルボーイ』は公開中
『ヘルボーイ』は公開中[c]2019 HB PRODUCTIONS, INC.

『ヘルボーイ』は、極秘の超常現象調査防衛局(B.P.R.D.)のエースであるヘルボーイが、人類への復讐心から地上を魔物の世界へ変えてしまおうと目論む“ブラッドクイーン”こと最強の魔女ニムエに戦いを挑むが、世界を滅亡させてしまう力を手に入れてしまい…という物語だ。

【写真を見る】『ヘルボーイ』も!ダークホースコミックスのユニークな作品たち
【写真を見る】『ヘルボーイ』も!ダークホースコミックスのユニークな作品たち[c]2019 HB PRODUCTIONS, INC.

あらすじだけ聞くと意外と普通にも思えるのだが、その主人公のヘルボーイは、“地獄で生まれた悪魔の子どもが地球で育てられた”という異色のヒーロー。そのヴィジュアルも、全身は真っ赤で筋肉隆々の大男。顔には折り取られて切り株状になった角があり、ヒゲは伸ばしっぱなしで眼光は鋭いという極悪ルックス。かなりイカつめで一見した限りでは、どう考えてもお前はヴィラン(悪役)だろう…という造形になっている。さらに性格も横暴な荒くれ者(だがいい奴!)という、一般的なヒーロー像とはかなりかけ離れたダークヒーローなのだ。

ヒーローとは思えない見た目の『ヘルボーイ』
ヒーローとは思えない見た目の『ヘルボーイ』[c]2019 HB PRODUCTIONS, INC.

この常軌を逸したヒーロー像は、ダークホースコミックスの特徴の一つ。例えば、架空の未来都市を舞台に、3人の“ダメ人間”たちがスーパーヒーローを目指していくというコメディ『ミステリー・メン』(99)。この作品にはダメ人間な主人公たちに加え、彼らが憧れているキャプテン・アメージングというヒーローがいるのだが、彼までも実は“超俗物のクズヒーロー”だったというユニークな設定になっている。

また、特殊な能力を持った7人の子どもが大富豪に養子として引き取られ、ヒーローとして育てられるというNetflixで配信中の「アンブレラ・アカデミー」。この作品では、養子たちは厳しい特訓に反発しあっさり解散。あるきかっけで大人になって再集合してみれば、麻薬中毒者など全員がロクな人間ではなかった…という具合だ。

横暴だが実は正義感の強いヘルボーイ
横暴だが実は正義感の強いヘルボーイ[c]2019 HB PRODUCTIONS, INC.

今回の『ヘルボーイ』は、敵たちも小さい子どもが観てしまったらトラウマ間違いなしのおぞましさ。彼らの首は飛び、体はちぎられ、さらには串刺しにされ…とまさに地獄絵図が展開していく。原作者のマイク・ミニョーラ全面監修により、原作の持つ重要なエッセンスであるヴァイオレントさを徹底的に打ち出した結果、ヒーロー映画でありながらR指定という、数少ない作品となっている。

敵たちの頭が宙を舞ったりと、まさに地獄絵図な戦闘が展開される
敵たちの頭が宙を舞ったりと、まさに地獄絵図な戦闘が展開される[c]2019 HB PRODUCTIONS, INC.

この作品の世界観を忠実に再現する点もまたダークホースコミックス原作ならでは。フランク・ミラーのグラフィックノベルを映画化した『300 スリーハンドレッド』(06)では、血しぶきが巻き上がるスローモーションやCGを多用し、コミックスの残酷な戦闘シーンを見事に映像化。同じくフランク・ミラーの『シン・シティ』シリーズでは、モノクロ×パートカラーのスタイリッシュかつノワールな映像美を築き上げている。またジム・キャリー主演の『マスク』(94)も、実はダークホースのコミックスが原作。映画では、目玉や心臓が飛び出したりというコミカルで漫画らしい動きを表現しているのだ。

 

常識にとらわれないキャラクター像とコミックスの世界観を大事にした映像化で、個性的な作品を次々と生み出してきたダークホースコミックスの映画たち。『ヘルボーイ』もド肝を抜かれる作品であることは間違いなしだ!

文/トライワークス

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