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『ライオン・キング』の撮影場所は“VR空間”!「超実写版」を作りだした革命的技術の舞台裏

2019年8月31日 15:00

全世界歴代トップ10に入る興行収入15億ドル超えを記録し、日本でも公開から17日間で興行収入46億円、観客動員322万人を突破する大ヒットを記録中の『ライオン・キング』(公開中)。このたび、本作の最大の見どころである“超実写版”の映像美の舞台裏と、ジョン・ファヴロー監督の強いこだわりが明らかになった。

この手法によって、実際のサバンナでも撮影できない“現実感”のある映像が実現!
この手法によって、実際のサバンナでも撮影できない“現実感”のある映像が実現![c]2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

1994年に世界的ヒットを記録したディズニー・アニメーションの不朽の名作を、最新鋭の映像技術を駆使して現代によみがえらせた本作。サバンナの王国プライドランドの偉大な王、ムファサの息子として生まれたシンバは、叔父のスカーの策略によって父を失い王国を追放されてしまう。広大な大地に踏み出したシンバは、新たな仲間たちとの出会いを通じて、自分に課せられた“使命”を見出していくことに。

実写もアニメーションも超えた“超実写版”と銘打たれた圧巻の映像世界を可能にしたのは、ファヴロー監督が「いかにして“現実世界”に近付けるか」に力を注いだからにほかならない。ただ美しい動物や自然を描写することでも、高画質な映像を作ることでもなく、画面に映るすべてのもののディテールに現実感を追求。そのひとつが、本作の象徴といえる“プライド・ロック”。高さや突きだす岩の長さなど、アニメーション版とは異なる作りをしており、リアルを目指したスタッフ陣の努力が見て取れることだろう。

【写真を見る】スタッフ全員がVRゴーグルを着用!?斬新な撮影方法に驚愕必至
【写真を見る】スタッフ全員がVRゴーグルを着用!?斬新な撮影方法に驚愕必至[c]2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

さらに、その斬新な撮影技術も驚かずにはいられない。ファヴロー監督は「僕らが使っていたのはバーチャル・プロダクション。だからリアルなカメラをバーチャル空間の中に置くことができ、どこでもVRのヘッドセットを使って撮影することができるんだ」と語る。従来のフルCG作品とは異なり、精巧なVFXで作られたバーチャル空間に実際に人間が立ち、まるで実写映画を撮影するかのように作りだされていったというのだ。

この手法を使うことで映像に人間の視点が伝わるだけでなく、生き生きと動き回るキャラクターたちの姿を至近距離で収めることが可能に。アカデミー賞に6度ノミネートされた名撮影監督キャレブ・デシャネルのカメラと、『アベンジャーズ』(12)などを手掛けたジェームズ・チンランドのプロダクション・デザイン、そしてファヴロー監督の努力によって、実際のサバンナでも決して撮ることができない、唯一無二かつ最先端な映像世界が生みだされたといえよう。

精巧なVFXで作られた空間で、実写映画を撮るように撮影が行われたとか
精巧なVFXで作られた空間で、実写映画を撮るように撮影が行われたとか[c]2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

日本国内の最新動員ランキングでは、『天気の子』(公開中)の後塵を喫して2位という成績にはなっているが、興行収入ランキングでは堂々1位を獲得。それは多くの観客が通常の2D上映ではなく、追加料金を支払ってでも大スクリーンでの高品質な映像とクリアな音響を堪能できるIMAXや、プライドランドに飛び込んだ気分を味わえる4Dといった上映形態を選択しているという証だ。まだ本作を観ていない人はもちろんのこと、すでに鑑賞したという人も異なるバージョンで、前人未到の映像体験の虜になってほしい。

文/久保田 和馬

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