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クイーンに、エルトン…“UK音楽映画”がアツい!「ビートルズ映画」のこれまでとこれから

2019年8月30日 18:15

エルトン・ジョンの半生を描き話題を集めている現在公開中の『ロケットマン』や、日本で一大旋風を巻き起こしたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソデイ』(18)など、イギリスの伝説的なアーティストについての作品が立て続けに公開されている今日この頃。

もしも自分以外の誰もがビートルズを知らなかったら…という奇抜な設定の『イエスタデイ』
もしも自分以外の誰もがビートルズを知らなかったら…という奇抜な設定の『イエスタデイ』[c]Universal Pictures

そんなUKのアーティストの中でも、フィクション、ノンフィクション問わず、もっとも映画で扱われているグループといえば、やはりザ・ビートルズではないだろうか。これまでに作られた数多の作品を振り返りつつ、話題作、そして待機作をチェックしていきたい。

人気絶頂期のコメディからドキュメンタリー、伝記映画まで。あらゆる作品が作られてきた

メンバーが初めて主演を務めた映画で、彼らの忙しい日常をドキュメンタリータッチで描いたコメディ『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』(64)を皮切りに、その続編『ヘルプ!4人はアイドル』(65)、初のアニメ映画『イエロー・サブマリン』(68)など人気絶頂の60年代から、現在に至るまで数多くの作品が作られてきたビートルズ。

『イマジン』はジョン・レノンの自伝的な一作
『イマジン』はジョン・レノンの自伝的な一作[c] 1988 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

特にバンドを立ち上げたリーダーのジョン・レノンに関する作品は多く、ビートルズ結成前の若き日のジョンに焦点を当てた『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(09)や、ジョンの殺害事件の犯人に迫る『チャプター27』(07)といったドラマに、オノ・ヨーコをはじめとする様々な人物へのインタビューと、ジョンの生前の映像を交えた自伝的作品『イマジン』(88)などが挙げられる。

5人目のビートルズと呼ばれたスチュアート・サトクリフに焦点を当てた『バックビート』
5人目のビートルズと呼ばれたスチュアート・サトクリフに焦点を当てた『バックビート』
ロバート・ゼメキス監督によるビートルズ騒動を描いた青春コメディ『抱きしめたい』
ロバート・ゼメキス監督によるビートルズ騒動を描いた青春コメディ『抱きしめたい』Film[c]1978 Universal Studios.All rights reserved.

さらにはマーティン・スコセッシが監督した『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(11)や、最後のライブ・パフォーマンスを収録した『レット・イット・ビー』(70)等のドキュメンタリー。また、“5人目ビートルズ”と呼ばれた初期メンバーのスチュアート・サトクリフにスポットを当てた『バックビート』(94)や、ビートルズの名曲を使用したミュージカル『アクロス・ザ・ユニバース』(07)、ビートルズ初アメリカ公演による騒動を描いたロバート・ゼメキス監督のコメディ『抱きしめたい』(78)など、あらゆる角度からビートルズは映画の中に映しだされてきたのだ。

ビートルズの楽曲を使用したミュージカル『アクロス・ザ・ユニバース』
ビートルズの楽曲を使用したミュージカル『アクロス・ザ・ユニバース』Motion Picture [c]2007 Revolution Studios Distribution Company, LLC. All Rights Reserved.

「もしもビートルズが存在しなかったら」…!?最新作は一味違う!

売れないシンガーが、ビートルズの楽曲を演奏しビッグになっていく姿を描く(『イエスタデイ』)
売れないシンガーが、ビートルズの楽曲を演奏しビッグになっていく姿を描く(『イエスタデイ』)[c]Universal Pictures

様々な形で題材とされてきたビートルズだが、10月11日(金)より公開される映画『イエスタデイ』は、これまでとは一味も二味も違う作品。自分以外の人間が“ビートルズの存在を知らない世界”になっていたら…というファンタジックなもので、オスカー受賞のダニー・ボイルがメガホンを握り、『ラブ・アクチュアリー』(03)のリチャード・カーティスが脚本を手掛けている。

イギリスの人気歌手エド・シーランも出演している
イギリスの人気歌手エド・シーランも出演している[c]Universal Pictures

内容はというと、主人公の売れないミュージシャンのジャックが、ある日世界規模で起きた停電のタイミングで交通事故に遭ってしまう。病院のベッドで目を覚ますと、そこはビートルズが存在しない世界になっており、ジャックは彼らの楽曲を演奏し、売れないシンガーから一変、世界的なアーティストへと上り詰めていくという物語だ。

「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」など、ジャックを通し演奏される楽曲の数々が作品を彩り、改めてその名曲ぶりを実感すること間違いなし。バンドメンバーの姿は描かれないが、かえって抜群の存在感を感じることができるものになっている。

貴重な未公開映像を使用した新たな映画プロジェクトも始動中!

また現在も、彼らにまつわる新たな映画は続々と製作されている。『PRE FAB!(原題)』は、ビートルズの前身バンドで、現在も活動するザ・クオリーメンのドラマーであるコリン・ハントンに迫るドキュメンタリー。ジョン、ポール、ジョージの元バンド仲間である彼の視点から、いかにしてビートルズが生まれていったのかが描かれるものになるようだ。

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られるピーター・ジャクソン監督によるプロジェクトも動いており、こちらは1969年1月2日から1月31日の間にスタジオで撮影された約55時間に及ぶ未公開映像を基にした作品になるとのこと。60年代にスタジオで作業をする様子を捉えた唯一の貴重な映像を使用し、監督曰く「スタジオで4人が素晴らしい音楽を作っている現場に居合わせるような体験」を目指しているということだ。

来年は解散から50周年という節目の年になるビートルズ。彼らの存在の偉大さを、様々な映画で感じてみてはいかがだろうか?

文/トライワークス

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