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『トイ・ストーリー4』の唐沢寿明とダイアモンド☆ユカイ「ずっと冒険したい。やるなら0か100」

2019年7月16日 11:30

『トイ・ストーリー4』の声優を務める唐沢寿明と主題歌を担当したダイアモンド☆ユカイ

1995年に世界初のフルCGアニメとして製作され、世界的な人気シリーズとなった「トイ・ストーリー」。本シリーズで主人公ウッディの声優を務めてきた唐沢寿明と、日本版主題歌「君はともだち」を歌ってきたダイアモンド☆ユカイは、『トイ・ストーリー4』(公開中)を観て「実に感慨深かった」と万感の想いを口にする。1作目から関わってきた2人に、改めて「トイ・ストーリー」シリーズの魅力について聞いた。

「日本語吹替版を演じるのは冒険でした」(唐沢)

ウッディ役の声優を務めた唐沢寿明

1作目の『トイ・ストーリー』が日本公開されたのは1996年で、唐沢はオーディションでウッディ役を射止めたという。「オーディションの話を聞いた時、僕はちょうどロサンゼルスにいました。吹替えの仕事はやったことがなかったので『とりあえず、アメリカで上映しているのなら1回観てみて、それから決めてもいいですか?』と言ったんです」。

唐沢はLAの映画館で1作目を観た時、強烈なインパクトを受けた。「これまで観たことのないような映像で、これは実写なのか?それともアニメなのか?とまず驚きました。また、いまでは俳優が日本語吹替版を演じることが当たり前となっているけれど、当時はそれを劇場公開することは珍しく、かなり冒険だったけど、やってみるか!と思ってオーディションを受けました」。

ダイアモンド☆ユカイは「そうなの?初めてだったんだ!知らなかったな」と驚きつつ「僕も、いまから23年前を思い返すと、『歌を歌ってみませんか?』というお話をいただいた時はびっくりしました。だって、当時の僕はギンギンの時代で、ディズニーとはほど遠いところにいたから(笑)」と言うと、唐沢も「そうですよね」と笑う。

ウッディは、自分をゴミだと思っているフォーキーの面倒を見る | [c]2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ダイアモンド☆ユカイは、このオファーを不可思議に思いながらも、「君はともだち」の作詞・作曲をランディ・ニューマンが手掛けていたことに興味を持った。「ランディ・ニューマンは知る人ぞ知る、ミュージシャンの中のミュージシャンだし、僕も大好きなシンガーでした。また、原曲を聴いてみたら、彼がかなりブルージーな歌い方をしていたので、『じゃあ、自分もやってみるか』となったんです。ずいぶん簡単な歌詞だなと思っていたけど、歌っていくうちにどんどん俺のなかに入っていきました。それで、2でも歌い、まさかの3が作られて、そこでも歌わせてもらい、今度は4でしょ。僕はずっと歌い続けているんだけど、どうやら世間的には唐沢さんが歌っていると思われていたみたい」。

唐沢も「僕もずっとそう言われてきたんです。だから今回、ジャパンプレミアでユカイさんが出て歌ってもらったことで、『あ!違うんだ』とわかってもらえて良かったなと思いました」とほっとしたそうだ。

「子どもを授かってから、歌の意味合いも変わってきた」(ダイアモンド☆ユカイ)

主題歌「君はともだち」を歌うダイアモンド☆ユカイ

ダイアモンド☆ユカイは「唐沢さんはまさに最初からウッディそのものというか、本当に同化していると思います。僕は『君はともだち』をずっと歌ってきて、子どもを授かってからは、だんだん歌の意味合いも変わってきて、本当に『トイ・ストーリー』と共に成長させてもらってきたというか、いまも成長させてもらっている、という感じです」と、曲について、思い入れはかなり深いようだ。

唐沢は「1作目が公開された当時は、まさか23年もシリーズが続くとは思ってもいなかったです」と言いながら、いまウッディ役の反響を改めて実感しているそうだ。「僕はよく、小さい子を連れているおかあさんから『「トイ・ストーリー」を観てます」と言われたりするんですが、僕がウッディ役を演じていることは、世の中にすごく浸透しているんだなと思います。とにかく『トイ・ストーリー』は、すごく愛されている作品なんだなとつくづく思います」。

「ずっと冒険はしていたい。やるなら0か100」(唐沢)

久しぶりにかつての仲間ボーと再会するウッディ | [c]2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

本作で、久しぶりに登場した磁器製の美しい羊飼い人形ボー・ピープは、自分から人生を切り開いていくアグレッシブなキャラクターとして描かれている。いま、唐沢が56歳、ダイアモンド☆ユカイは57歳となったが、2人もその道のベテランでありながら、常にチャレンジ精神を忘れたくはないと言う。「僕はずっと冒険をしてますよ。こちらもずっとロックンローラーだし。チャレンジする気持ちがなくなったらやめたほうがいいんじゃないかと思います」とキッパリ言う唐沢。

「すごく小さい山でもいいから、そこのトップにいたい人っていると思いますが、僕はどうせならでかい山を目指したい。たとえ転げ落ちてゼロになってもいいから、そこにチャレンジしていきたいです。やるなら0か100ですよ。逆に言えば、100以上もなければ0以下もないと思うので、大丈夫。僕は失敗して0になったことも、過去に何回かありますし。例えば、作品が上手くいかなかったり、ヒットしなかったりしたことも山ほどあるわけですから」。

「守りつつも、攻めることが大事」(ダイアモンド☆ユカイ)

[ダイアモンド☆ユカイも、唐沢と同じ考えだ。「人生の選択って絶えずありますが、特に50代だと、いろいろと考えさせられるというか『ここで、行かなきゃ!』と思う時があるんです。そんな時、ああ、いつでも冒険だなと感じています。60歳になったとしても、きっと同じで、冒険しないと次の世界は開けてこないし、60代には60代の冒険心が得られるなにかがあると思うし、それはきっと70代になってもあることだろうし。まさに、どの世代にも言えることだと思います」。

おなじみのおもちゃたちも大集合 | [c]2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ダイアモンド☆ユカイは、バラエティ番組に出たことも1つの冒険だったと言う。「最初は本当に賛否両論で、ロックの仲間たちからは『お前、なにやってるんだよ』と言われたりもしました。でもいまは、ロックの人たちもみんな番組に出ているわけで。それも、冒険をしようという思いがないと切り開けなかったことだと思います。だから、唐沢さんが言ったように、0か100かという気持ちで闘っていくというか、挑戦して前に進んでいきたいなと」。

唐沢も「誰かが挑戦するから、そのあとに続く人が出るんです」とうなずく。「実際、いろんなことにチャレンジしていくと、人生観が変わったりするし。僕だって、当時『吹替えなんて嫌だ』と言ってやってなかったら、いまはなかったわけですから」。

『トイ・ストーリー4』は7月12日(金)より全国公開中 | [c]2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ダイアモンド☆ユカイも「新しいものを切り開くというのはそういうことですよね」と同意しながら「ただ、守りつつも、攻めることが大事だなと」と言うダイアモンド☆ユカイ。「自分だったら、どんな仕事をしたとしても、ミュージシャンであるところは絶対に守りたいと思います。僕を知らない子どもたちから、時々お笑い芸人だと思われることもあるんですよ(苦笑)。もちろん自分のなかでは確固たるものはあるし、一番大事なのは音楽という自負はずっと持ち続けていたいです」。

唐沢も「自分が何者かというのがちゃんとある人が、放射線状にいろんなことをやっているのがいいんだと思います。大事なのは自分の本職を貫いていることで。そこはもちろんぶれずに抑えつつも、僕もずっと冒険はし続けていきたいです」。

取材・文/山崎 伸子

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