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注目企画目白押し!今年もショートショート フィルムフェスティバル&アジアから目が離せない

2011年1月09日 12:00

iPad用アプリとして配信中のショートフィルム『ゆっきーな』(10)をはじめ、魅力的なコンテンツが続々登場

米国アカデミー賞公認の映画祭であり、アジア最大級の国際短編映画祭でもある「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」。映画祭の運営に留まらず、若手監督の支援や厳選されたショートフィルムをiPhone・iPad用アプリケーションとして販売するなど、様々なコンテンツを企画、運営する株式会社パシフィックボイスで映像事業を統括する諏訪慶氏に、映像コンテンツの現状や映画祭の今後の展開について語ってもらった。

――iPhone用アプリの製作に至るまでの経緯を教えてください

「現在、iPhoneをはじめ、様々なスマートフォンが流行っていますが、このブームが来る前から弊社は動画のストリーミング配信を始めていました。ですがインフラが整っていない状態でのモバイルストリーミング配信だと、画質が悪かったり、メニュー画面からコンテンツにたどり着くまでの導線が遠かったりと問題が多々あったんです。その点、スマートフォンだとアプリを鑑賞するまでの手順がスムーズで、画質もはるかに向上している。弊社にはこれまでのモバイル配信での経験があったので、iPhoneの普及に合わせて即座にアプリを発表しました」

――ショートフィルムを商品として販売する考えはいつ頃からあったのでしょうか?

「映画祭を立ち上げた1999年当時から“自由に持ち運べる手軽な映像コンテンツは商品になる”という考えは漠然とありました。忙しいと、2時間もある映画ってなかなか見られないですよね。実際、長編映画のコンテンツもあるのですが、ダウンロードに時間がかかり、容量もかなり大きくなってしまうんです。でもそれだと気軽に持ち運べるスマートフォンの特性を活かしきれないじゃないですか。そんな環境でこそ楽しめるのがショートフィルムの強みだと思います」

――実際にアプリを配信されて、反応の方はいかがでしたか?

「こういった展開は、世界の映画祭と比べてもかなり新しい試みだったと思います。日本の映画祭としては初の試みだったのではないでしょうか。昨年の5月からアプリの配信をはじめて2週間で5万ダウンロード、6月にiPad用のアプリも製作し、合わせて12万ダウンロードを突破しました。ユーザーからの反響も多いですが、それと同じくらいクリエイターからの要望や問い合わせも続々届いています」

――最新iPadアプリ『R246 STORY』が世界90ヶ国で同時販売となった意図を教えてください

「ショートフィルムの市場は、国内よりも海外の方がはるかに大きいものなんです。昨年の映画祭では4000本の応募作がありましたが、国内の応募作品数は約300本程度で、後はすべて海外の作品でした。海外ではジョージ・ルーカス監督やスティーブン・スピルバーグ監督をはじめ、最近では『第9地区』(09)のニール・ブロムカンプ監督のように、ショートフィルムからステップアップして長編映画を撮る監督がたくさんいます。ちなみに『JUNO ジュノ』(07)や『マイレージ、マイライフ』(09)のジェイソン・ライトマン監督も、当映画祭での受賞をきっかけに成功を手にした監督の一人です。『R246 STORY』はSSFF&ASIA2008で話題賞を受賞したオムニバスショートフィルム。浅野忠信、中村獅童、須藤元気、VERBAL、ILMARI、ユースケ・サンタマリアが監督を手掛け、注目度も高い。そういった経緯もあって、日本のショートフィルムを海外に発信する第一弾として販売することにしたんです」

――それでは最後に、今後の展開について教えて教えてください

「映画祭だけに固執するのではなく、新しいこと、面白いことをどんどんやっていきたいですね。iPhone・iPad用アプリでは『R246 STORY』の他にも、土屋アンナさんや大黒摩季さんの楽曲にクリエイターが映像を付け加えた“SSFF&ASIA 2010 ミュージックShort クリエイティブ部門”の特別製作作品なども含め音楽が好きな人にも楽しんでもらえるコンテンツの他、映画祭受賞作品を含めたアプリケーション“映画祭が選ぶ世界のプレミアムショートフィルム”を用意しています。ダウンロードしたアプリそのものが映画祭の割引チケットになるなど、イベントと連動したサービスも随時展開中です。“国際映画祭を持ち歩こう”というコンセプトのもと、映像を見るだけで世界旅行の気分が味わえる、そんなコンテンツをこれからも配信していきたいですね」【トライワークス】

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