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松下奈緒&ディーン・フジオカ、北条司の描く“台本代わりの絵コンテ”に感動!『エンジェルサイン』撮影現場に潜入

2019年7月01日 17:30

松下奈緒&ディーン・フジオカの“音楽家カップル”に期待高まる!セリフなしの演技にどう挑んだ? | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

「シティーハンター」や「キャッツ・アイ」などで知られる漫画家、北条司が初めて実写映画の総監督を務める『エンジェルサイン』で、松下奈緒とディーン・フジオカが、“音楽を愛する恋人たち”という彼らにぴったりの役どころで共演を果たす。セリフのない「サイレントマンガ」を基にした作品とあって、映画も全編を通してセリフがなく、映像と音楽、役者陣の表現力で美しい“愛の物語”を紡ぎだすというが、大人の魅力にあふれた松下とディーンが静寂のなかで恋を体現する姿を想像するだけでも、胸が高鳴る人も多いはず。さらには映画監督としての北条の様子など、さまざまな気になる想いを抱え現場に潜入すると、息ぴったりの松下とディーンの姿を目にするとともに、北条監督自身が描いた“絵コンテ”が台本代わりとなっていることが明らかとなった。

松下奈緒とディーン・フジオカが、“音楽を愛する恋人たち”として共演を果たす | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

本作は、世界最大級の漫画オーディション「サイレントマンガオーディション」で選ばれた複数の作品を世界各国の監督たちが実写映画化し、それらをつなぐ役割を果たす「プロローグ」「エピローグ」を北条自身がメガホンをとって作り上げる、意欲に満ちた長編オムニバス映画。「プロローグ」「エピローグ」の主人公は、チェリストのアイカ(松下)とピアニストのタカヤ(ディーン)。恋人同士の2人は「いつか音楽で世界中の人々を感動させたい」という夢を追いかけ、タカヤはアルバイトをしながら曲作りに苦悩していた。苦労が実り、「エンジェルサイン」という曲を作り上げたタカヤだったが、心臓発作で帰らぬ人となってしまう…。

「絵コンテを見て、『北条先生の絵だ!』と感激したんです」(松下)

北条監督の絵コンテに、ディーンも「冴羽リョウを思いだした」という | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

記者が訪れたのは、タカヤがアイカに指輪を渡し、プロポーズするというロマンチックなシーン。2人の住むピアノの置かれたマンションの一室で、タカヤがケースを開きながら指輪を見せると、驚きの表情のアイカ。お互いにうれしそうな笑顔を弾けさせ、恋人たちの喜びが伝わる。またあるシーンではディーンがピアノを弾き、スタジオ中に美しいメロディを響かせる。松下とディーンの作りだすうっとりするような世界に、記者からも「おお…」とため息がもれていた。

実写映画の総監督に挑む北条司 | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

穏やかな表情で役者たちの演技を見守っている北条監督の姿も印象的だ。北条監督の頭のなかにはしっかりとしたイメージがあるようで、画角、人や物の配置にも細かくこだわり、シーンを積み上げていく。ディレクターズチェアのそばには、北条監督の描いた絵コンテが。これだけで“作品”と言えるような完成度で、今回はこの絵コンテがシナリオ代わりとなり、スタッフや役者陣に手渡されたという。これぞ、漫画家である北条監督だけの“特別な策”とも言えそうだが、松下は「小さなころから見ていた、『北条先生の絵だ!』と思いました」と感激しきり。「絵コンテを見れば、監督の頭のなかにある世界観が手に取るようにわかりました。どうやって演じようかとワクワクしました」と役作りにも大きな助けとなったという。

ディーンも「絵コンテを見て冴羽リョウを思いだしたりして」とニッコリ。「僕らの世代の男の子だったら、冴羽リョウみたいな男になりたいというボーイズドリームは、みんな持っていたと思うんです。『シティーハンター』も『キャッツ・アイ』も子どものころに見ていましたから、北条先生の作品の一部になれるということは、とても光栄です。たとえセリフがなくとも、絵コンテからも北条監督のパッションや熱量が伝わってきて。本作に参加できたことは、僕自身としてもとても特別な思い出になりました」と目を輝かせていた。

美しい台本は、漫画家である北条監督だけの“特別な策”! | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

「セリフがないというのは、ひとつの挑戦だった」(松下&ディーン)

静寂のなかで恋を体現する松下奈緒とディーン・フジオカ | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

北条監督は「漫画を描く時は、頭のなかで絵が動いているんです。今回は役者さんたちが、すべて演じてくれる」と楽しそうな笑顔。松下とディーンにとって、北条監督の印象とはどのようなものだっただろうか?

松下は「北条監督についてすごく印象的だったのは、衣装合わせの時に『着たいものを着ていいから』と言っていただいたことです。『嫌だな』と思うことよりも、好きなことをやってほしいと。その言葉を受け取ってから、撮影がもっともっと楽しみになったんです。とても優しい監督」とモチベーションを上げてくれたそう。ディーンは「サングラスがとても似合いますよね。ディレクターズチェアに座って、これだけサングラスが似合う監督はウォン・カーウァイか北条監督、どちらかではないでしょうか」と微笑み、「そんなハードボイルドな雰囲気がありながら、人柄はとても柔らかで。それぞれの部署を信頼してくれて、みんなが力を発揮しやすい環境を作ってくださった」と感謝していた。

セリフがない、サイレント映画。松下もディーンも「セリフがないというのは、ひとつの挑戦だった」と声をそろえる。松下は「いままではセリフを頼りにして、そこに表現や仕草があると思っていたのですが、今回演じてみて、言葉はもちろん必要なものですが、そこに“気持ちがあること”が一番大事なんだと改めて思いました。とても勉強になりましたし、いまは言葉がないからこそ、“もっと伝えよう”と思えるようになりました」と役者としても刺激を受けている様子。「セリフはないけれど、『口は動かしてもいい』とおっしゃっていただいて。ご覧になる方には、私たちが何を言っているのか、想像しながら観てほしい」と話す。

ディーンも「この場面はどのようなことを話しているんだろう」と想像力を働かせたそうで、「松下さんがこう言うなら、こっちはこうしようなど、その場その場で判断して、演技として出せるというのは、とてもおもしろかったですね。スリリングなテイクを重ねた気がしています」と充実の表情。また「撮影の合間は、松下さんといつも笑っていたように思います。以前、別の作品で共演させていただいて、またいつかご一緒したいと思っていたんです。こういう形で現実になって、とてもうれしいです」としみじみと語っていた。

「松下さんの前でピアノを弾くなんて、緊張しました!」(ディーン)

松下はチェロ、ディーンはピアノを猛練習したという | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

女優だけでなく、ミュージシャンとしても活躍する松下が、本作ではチェロにトライ。日本だけでなくアジアでもライブを行うディーンもまた、流暢なピアノ演奏を披露している。本作の大事な要素となる、アイカとタカヤの思い出の楽曲「エンジェルサイン」を猛特訓したというが、松下は「チェロは、触るのも初めて。すべてが難しかったです!」と苦笑い。「2、3か月くらいは片時も離さず、チェロと一緒にいました」と練習に励んだそうで、「ピアノをずっとやってきましたが、チェロでは使う筋肉がまったく違うんです。でも憧れの楽器でもあったので、こういう機会をいただけてとてもうれしい」と前のめりの姿勢を告白する。

「松下さんの前でピアノを弾くなんて、緊張しました!めちゃくちゃプレッシャーでしたよ」というのが、ディーン。松下が「最初からバッチリ弾かれていましたよ」と太鼓判を押すと、ディーンは「僕はピアノの音色も大好きなんですが、『エンジェルサイン』は僕がいつも弾いているのとはまったく違うタイプの曲。とてもクラシカルな曲で、自分の音楽の原体験に帰ったような気持ちがしました」と明かす。

「撮影の合間には、松下さんに教えてもらって誕生日の曲をピアノで弾いてみたり、そんな遊びをしていましたね。楽器があると、待ち時間にもいろいろなことができた」そうで、松下も「私たち、本当に音楽が大好きなんだなって思いましたね!楽器があるとずっと触っていたい。私がチェロを練習していたら、ディーンさんがピアノですっとその旋律に入ってくれたり。セッションしている感じがして、とても楽しかったです」と音楽を通して、意気投合。北条監督の新たなチャレンジ、相性バッチリの2人が魅せる“愛の物語”の完成を心待ちにしたい。

【写真を見る】フォーマルスタイルのディーン・フジオカと松下奈緒が美しい!<写真10点> | [c]「エンジェルサイン」製作委員会

取材・文/成田 おり枝

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[c]「エンジェルサイン」製作委員会| [c]北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会