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芦田愛菜&米津玄師が広げた『海獣の子供』の世界。原作者の五十嵐大介が「感動的」

2019年6月08日 20:45

原作者の五十嵐大介、“音の力”に驚き!

五十嵐大介の同名コミックをアニメーション映画化した『海獣の子供』(公開中)に、たくさんの才能が集結した。ヒロインの14歳の少女、琉花の声には、女優として進化し続けている芦田愛菜が抜てきされ、思春期の揺れ動く心情を体現。またかねてから原作に惚れ込んでいた米津玄師が、自身初の映画主題歌となる「海の幽霊」を書き下ろしたことでも話題だ。原作者の五十嵐を直撃し、芦田の演技や主題歌の印象を聞いた。

「『ああ、琉花はこういう声だったんだ』と自然に思えたんです」

本作は、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な琉花(芦田)と、ジュゴンに育てられた不思議な少年、海(石橋陽彩)とその兄の空(浦上晟周)とのひと夏の出会いを描く海洋冒険ミステリー。五十嵐は「漫画には音がないので、映像と音が一緒になると、全身に訴えてくる力が強くなるんだと思いました」と完成作を観て、“音の力”を大いに感じたという。

ヒロインの14歳の少女、琉花の声には、女優として進化し続けている芦田愛菜が抜てきされた | [c] 2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会 

「漫画を描いている時には、波の音などはイメージするんですが、キャラクターの声はまったくイメージしていなかった」そうで、「芦田さんのアフレコに立ち会わせていただいた時に、『ああ、琉花はこういう声だったんだ』と自然に思えたんです」と最大の賛辞を送り、「琉花の揺らぎや、冒頭の強気な部分、打たれ弱い部分もきちんと表現していらっしゃった」と芦田の演技力に驚きを隠せない。

「お芝居を生で見たら、圧倒されました。プロフェッショナルなんですよ。渡辺歩監督やプロデューサーなど、抽象的なニュアンスで『こういう感じにしてほしい』とお願いをする時もあったんですが、芦田さんはそれを的確に再現できる。頭の回転も速いし、反射神経、理解力もすごい。そして声の質ですよね。テレビなどでよく聴いていたはずなんですが、改めて聴いてみると、すごく印象に残るきれいな声なんです。アフレコにずっと立ち会っていたいなと思うくらいでした(笑)」。

芦田愛菜が、繊細な芝居で琉花を表現した | [c] 2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会 

「米津さんは人間の心情に寄り添って歌を作ってくださっていた」

主題歌を書き下ろした米津玄師とは、「もともと原作を読んでくださっていて、一度お食事をしたことがあって」と以前から親交があるという。楽曲を聴いて「感動した」と告白する。「映画自体もそうなんですが、主題歌も原作の世界観をとても大切に活かしてくださっています。それでいて、きちんと楽曲のなかに米津さんの世界もある。私の原作ですと、どうしてもキャラクターの心情よりは、絵やほかのテーマが前に出てしまうんですが、米津さんは人間の心情に寄り添って歌を作ってくださっていたので、またその分だけ、より一層『海獣の子供』の世界が壮大に広がった気がして、感動的でした」。

“音の力”を感じることは、漫画家としても刺激を受けるものだったという。「漫画は読む文化のなかにありますが、映画になるとセリフが音になりますよね。主題歌もしかり。音によってキャラクターの印象が変化したり、『海獣の子供』の世界もまた広がるんだと思うと、とても刺激的でした。映画をご覧いただく方には、まず初めは音と映像を浴びるように、吸収するつもりで観ていただいて、2度目、3度目などで、改めてセリフなどに注目していただくのもいいかもしれません」とオススメしていた。

『海獣の子供』は全国公開中 | [c] 2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会 

取材・文/成田 おり枝

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