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ハリウッド映画界が震撼!? 7000人超の脚本家が一斉にエージェントを解雇

2019年4月29日 21:30

『ROMA/ローマ』のキュアロン監督など多くの著名人が属す全米脚本家組合(WGA) | 写真:SPLASH/アフロ

ハリウッドでは現在、全米脚本家組合(Writers Guild of America)と、エージェントの間で派閥が発生し、従来の製作契約のシステムや、‟エージェント”という役割に対する疑問と注目が集まっている。

エンタテインメント界では、一般的に‟マネージャー”がより個人的なレベルでクライアントの活動やプロモーションに携わるのに対し、‟エージェント”はクライアントのために仕事を探し、報酬や待遇の契約を代理で行う。エージェントは、代理契約の手数料を受け取るほかに、 脚本家の作品を同じエージェントに所属する監督や俳優を含めて、パッケージとして売り込み、スタジオやテレビ局から手数料を受け取る‟パッケージング業務”というものを行なってきた。しかしこのパッケージ業務が、エージェントにあたかもプロデューサーのようなタレントの選定権を与え、業界全体で独占的な影響力を持たせてしまっている原因だと、問題視されてきた。

『グリーンブック』のピーター・ファレリー | 写真:SPLASH/アフロ

全米脚本家組合(WGA)は、今年の3月27日から31日にかけて、 不平なパッケージング業務や、大手エージェンシーと特定の製作会社間の組織的結びつきを妨げる、新しい行動規範(Code Of Conduct)を定める投票を行なった。この動きに、『ROMA/ローマ』(18)のアルフォンソ・キュアロン、「グレイズ・アナトミー」のションダ・ライムズ、『モリーズ・ゲーム』(17)のアーロン・ソーキン、「マッドメン」のマシュー・ワイナー、『グリーンブック』(18)のピーター・ファレリーといった、著名な脚本家&クリエイターら、およそ800名が賛同し、規範を支持する「賛成の誓書」に署名をした。

【写真を見る】J・J・エイブラムスが改革を促し、有名クリエーターたちが賛同した | 写真:SPLASH/アフロ

また、J・J・エイブラムスは、全米脚本家組合の会員に対して、「エージェンシーの不正な業務に終止符を打つ時がやってきたと賛同するのならば、新しい行動規範に賛成の投票をしてください。私たちの組合が全ての脚本家たちにとってより良い将来と環境を実現させる改革ができるように、協力しましょう。賛成の投票をすることで、現在有効のアーティスト・マネージメント協定が4月の6日に期限切れになると共に、この新しい行動規範が有効になります。この規範によって、エージェントのパッケージング手数料のシステムや、エージェントがプロデューサーのように振る舞う業界の矛盾した行いを阻止するべきです」と表明し、会員に投票を促した。そして95.3%(7,882票)のメンバーが新しい行動規範に賛成するという、圧倒的な結果となった。

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