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『アベンジャーズ/エンドゲーム』のケヴィン・ファイギが語る、MCUの今後

2019年4月26日 20:45

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のプロデューサー、ケヴィン・ファイギを直撃 | [c]2019 MARVEL

世界を熱狂させた「アベンジャーズ」シリーズの大旋風は、映画界において“事件”だった。そんなシリーズが、4月26日に公開となった『アベンジャーズ/エンドゲーム』でついに幕を閉じる。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)では、最強の敵サノスが“指パッチン”したことで、アベンジャーズのヒーローを含める全宇宙の生物の半分が消滅するという驚がくの展開が観る者を戦慄させたが、完結編では予想を遥かに超えるクライマックスが用意されていた!シリーズを手掛けてきたプロデューサーのケヴィン・ファイギを直撃し、これまでの足跡について聞いた。

全世界興行収入は約2兆円!記録と記憶に残る興行

宇宙空間をさまようトニー・スタークの運命は? | [c]2019 MARVEL

各作品の世界観がシリーズを通してつながっているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)が10周年を迎えたが、その興行がいかに型破りのスケールだったのかは、世界一をマークした数字の数々が物語っている。シリーズの全体での全世界興行収入は約2兆円で、シリーズ全作が世界興行収入ランキングTOP10にランクイン。また、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予告編は、公開後24時間での再生回数が、2億8900万回というすさまじい数字を叩き出した。

今回、大切な家族や友人たちを失ったヒーローたちが、どのような“逆襲(アベンジ)”を果たすのか!?すでに本作を何度も観返しているというケヴィン・ファイギは「とてもこの映画を誇りに思っている。シリーズ22本の大作をまとめ、結末に導けた映画ということで、実に満足している」と手応えを口にする。

舞台の1つに日本が登場し、真田広之が参戦!

地球での壮絶な戦いから生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス) | [c]2019 MARVEL

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、アベンジャーズの仲間たちまでが消えてしまったが、いずれも主役級のトップスターが演じているキャラクターだけに、誰を消すのかという協議が舞台裏であったのか気になるところだ。

「スタジオの人間はもちろん、プロデューサー、脚本家、監督のアンソニー&ジョー・ルッソなど、みんなで議論を交わしたよ。まず、キャラクターを描いたインデックスカードを作り、誰を残して誰を消すかを話し合った。企画を進めていくなかで、変更した点もあったけど、結局、元々いたフェイズ1からのオリジナルメンバーは残したいという結論に至ったんだ」。

フェイズ1のヒーローは、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ハルク、ソー、ブラック・ウィドウ、ホークアイだ。「なぜならエンドゲームは彼らの物語でありフェイズ1から来た『アベンジャーズ』に続く作品だから。いずれにしても、いろいろとクリエイティブな議論をして決めたよ」。

【写真を見る】真田広之が本作に参戦!ケヴィン・ファイギも絶賛 | [c]2019 MARVEL

また、舞台の1つとして日本が登場し、真田広之がゲスト出演していることでも話題騒然となった。「本作は世界中を舞台にしているので、その1つを日本にしたのはナイスだと感じたんだ。真田さんはとてもすばらしい俳優だし、彼にオファーをしてOKしてもらえたことは、僕たちにとっても夢みたいな話だった。今後、僕がプロデュースする映画も日本を舞台にしたもので、実際に日本に行ってロケができる作品をいつか作りたいと思っているよ」。

『ブラックパンサー』の成功とスタン・リーへの想い

キャプテン・アメリカたちと共に行動を起こすブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン) | [c]2019 MARVEL

2018年公開の『ブラックパンサー』で、プロデュース作品の全米累計興行収入がスティーヴン・スピルバーグを抜いて歴代1位となったケヴィン。特に同作が第91回アカデミー賞の作品賞にノミネートされたことは、エポックメイキングな出来事だった。

「『ブラックパンサー』は長年やりたいと思っていた作品だ。これまでアフリカ系アメリカ人のヒーローが活躍する作品はあまりなかったから、あの成功は本当にうれしかった。もちろん僕たちは、世界中の人々があの作品を観てくれると信じていたけど、作品賞にノミネートされたことで、より特別な想いがある。また、ライアン・クーグラー監督と一緒に仕事ができたことも僕にとってはとても大きくて、彼はいま、良き友になってくれた」。

マーベルヒーローの生みの親で、MCU作品でのおちゃめなカメオ出演でも知られるスタン・リーが2018年11月にこの世を去った。スタン・リーについてケヴィンは「幸いなことに、僕は亡くなる少し前にお会いして、話をすることができたが、亡くなられて、とても残念に思っている」と哀悼の意を述べる。

「彼には、伝えたかった2つのトピックがある。1つ目は、『ブラックパンサー』がアカデミー賞作品賞にノミネートされたことだ。彼と彼のクリエイターたちがずいぶん前に作った作品が、ああいう形で世界中に名を知らしめたことはすばらしいことだった。2つ目は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の完成だ。残念ながら彼は完成版を観ることができなかったので、本当に観てほしかった。僕は彼に会う度に、『ありがとうございます』と言い続けてきた。彼にも、我々と良い仕事をできたと思ってもらえていたら本当にうれしいよ」。

MCU作品の今後のラインナップはどうなるのか?

『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日より全国公開中 | [c]2019 MARVEL

シリーズ22本の作品群の中で、1番苦労した作品について聞くと「すべて大変だった」と即答。「特に挙げるとしたら、フェイズ1での『アイアンマン』や『マイティ・ソー』の1作目かな。まだ、観客がキャラクターたちをよく知らない状態で作るわけだから。さらに、異なる作品のヒーローが集結するという新たな発想の展開だったので、果たして観客が、ちゃんと物語についてきてくれるのか、作品を楽しんでもらえるのかという不安があった。でも、ルッソ兄弟のおかげで『アベンジャーズ』も成功できたし、世界中の観客がその世界観をわかってくれて本当に良かった」。

さらに、1番、大変だった作業については「僕たちは様々な発想やアイディアを実際に表現していくために、いろいろな困難を乗り越えてきた。予算やスケジュールの調整も必要だったし。特に、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、これまでの作品のなかで1番多くのキャストが登場するから、スケジューリングの段取りに本当に苦労したけど、無事に完成できて良かった」とのこと。これは本編を観ると大いに納得する。

思い悩むマイティー・ソー(クリス・ヘムズワース) | [c]2019 MARVEL

本作が「アベンジャーズ」完結編となるが、今後のマーベル作品のラインナップについて、ケヴィンが解禁前の情報を明かしてくれるわけはない。個人的に、ヴィランたちが集結する「ダークアベンジャーズ」をぜひ映像化をしてほしいので、ちゃっかりそう伝えてみると「すばらしいアイデアだから考えておくね」とうれしい返事が返ってきた。

「『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降も、おなじみのキャラクターたちの映画をいくつか作っていこうと思っているし、新しいキャラクターたちもたくさん登場するよ。マーベルコミックには、とても良いキャラクターとストーリーがあるから、また『アベンジャーズ』のような映画も作れるんじゃないかな。ぜひ楽しみに待っていてほしい」。

取材・文/山崎 伸子

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