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“第2のカメ止め”になる作品は…?平成最後の「ゆうばりファンタ」レポート!

2019年3月12日 6:30

1990年の第1回以来、クエンティン・タランティーノやホウ・シャオシェンをはじめとした国内外の多くの映画人から愛され続ける北海道の冬の風物詩「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が今年も3月7日から10日にかけて開催され、上映や関連イベントを含めて延べ1万1669人を動員した。

「ファンタを止めるな」をキャッチコピーに行われた今年は平成最後の開催であると同時に、来年の30周年を機に夏開催に移行する同映画祭にとって最後の冬開催。そんな節目の年にふさわしく、例年にも増して幅広いジャンルの話題作やイベント、ゲストが揃い、夕張の街を大いに賑わせた。

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」は大盛況で幕を閉じた

初日・7日の14時43分に夕張駅に映画祭特別列車が到着すると、毎年恒例となった「おかえりなさい!」の挨拶とともにゲストやマスコミ、一般客ら計180人を市民があたたかくお出迎え。その後夕方に行われたオープニングセレモニーでは深津修一エグゼクティブ・プロデューサーによる開会の挨拶と上映作品の説明を経て、すぐさま「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード表彰式」が執り行われた。

毎年輝かしい活躍を見せる俳優やクリエイターを「新しい波」を起こしてほしいという気持ちを込めて表彰するものとして設立し、今年で6回目を迎える同賞。受賞したのは、昨年北海道を舞台にした日韓合作映画『風の色』(17)で主演を務めるなどアジア圏で高い人気を誇る古川雄輝と、昨年放送されたテレビドラマ「ホリデイラブ」で話題を集めた松本まりか。そしてアニメ映画『君の膵臓をたべたい』でメガホンをとった牛嶋新一郎監督の3名。

【写真を見る】古川雄輝や牛嶋新一郎監督もニューウェーブアワードを受賞!

2日目には『熱海のやまぼうし』(18)や『ニート・ニート・ニート』(18)、『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』(6月7日公開)といった上映作品がいずれも大盛況で迎えられ、ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門で審査員を務める女優・長谷直美のスペシャルトークショーも開催。つづく3日目には一昨年本映画祭で初長編監督作品が上映された斎藤工が、自らプロデュースや声優を務めたアニメ作品の上映とワークショップを企画し、最新主演作『麻雀放浪記2020』(4月5日公開)でタッグを組む白石和彌監督とともにトークショーを行なった。

斎藤工&白石和彌監督、超問題作とウワサの『麻雀放浪記2020』コンビがトークショーを開催!

そしてクロージング招待作品『レゴ(R)ムービー2』(3月29日公開)の上映をもって全作品の上映が終了した最終日には、クロージングセレモニーの場で各部門の受賞作品が発表となった。ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリに輝いたのは森田和樹監督が手がけた『されど青春の端くれ』。白石和彌審査委員長をはじめ、審査員全員から高い評価を得たという同作はシネガーアワード(批評家賞)とのダブル受賞を果たした。

また久保直樹監督が審査委員長を務めたインターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門では、中島悠作監督の『極東ゲバゲバ風雲録』がグランプリを獲得。さらに昨年『カメラを止めるな!』(18)が受賞したファンタランド大賞(観客賞)グランプリには、大山晃一郎監督の『いつくしみふかき』が選ばれた。 

各グランプリを受賞した作品以外にも、将来性抜群な新進クリエイターたちが手がけたユニークな作品によって華々しく彩られた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」。今年の受賞作や上映作の中から“第2のカメ止め”となるような作品が生まれることに期待しながら、新たな一歩を踏み出す来年の開催を楽しみに待ちたい。

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