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36歳で夭逝!「汚物」にまみれた“狂気のパンクロッカー”を知っているか?

2019年2月22日 21:53

「ロック史上最も見事な変質者」…数々の狂気的なパフォーマンスから、こう評された伝説的ミュージシャンをご存知だろうか。その名もGGアリン。93年のオーバードーズによる夭折から四半世紀たったいま、彼と残された家族に迫るドキュメンタリー『ジ・アリンズ / 愛すべき最高の家族』が、2月23日(土)に公開される。果たして彼はどんな人物だったのだろうか?


伝説的なミュージシャンGGアリンに迫るドキュメンタリーが公開! | [c]Toolbox Film 2017


ジーザス・クライスト・アリンという信じがたい出生名を付けられ誕生したGGアリン(後にケヴィン・マイケル・アリンと改名)。子どものころから、盗みやドラッグなど、ありとあらゆる悪さを経験し、警察のお世話になることは数知れず。そんな悪童は、音楽の道に目覚め、自傷行為など破滅的なパフォーマンスで、その名を全世界に轟かせていくことに。


パンツに漏らした大便を素手で掴んで、それを体中に塗りたくったり(!?)、ステージから直接小便を撒き散らしたり…。さらには観客席に降りて客にキスしたかと思えば、殴りかかってボコボコにしたり(!!)と、警察沙汰は当たり前、周りのものすべてに反抗するかのような強烈なステージングの様子は、劇中でも映像として確認することができる。


GGアリンの死後も活動を続ける「マーダー・ジャンキーズ」 | [c]Toolbox Film 2017


しかし、この映画はそんな彼の語り尽くされた表の姿だけでなく、その裏側にも切り込んでいく。“GGアリン”を生みだした幼少期のおぞましい環境をひも解きながら、さらに彼の晩年のバンド「マーダー・ジャンキーズ」として活動を続け、いまも相棒として生き続ける兄のマール、そしてこの変わり者の息子“ケヴィン”を、心の底から愛し続ける母アリータに密着。過激な人物というイメージに埋もれた彼を、暖かい視線で見守り続ける家族の愛に目を向けた感動作となっているのだ。


GGアリンの母アリータと兄のマール | [c]Toolbox Film 2017


GGアリンのとんでもないに振る舞いに圧倒されながらも、その裏側にある普遍的な家族の愛情の深さには、感涙必至…。彼の知られざる一面も掘り下げる本作は、ファンはもちろん、彼を知らないという人が観ても心打たれてしまうことだろう。

文/トライワークス

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