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杉咲花&橋本環奈、お互いの存在に感じる“心強さ”と大人の女優への“誓い”

2019年1月27日 11:30

杉咲花&橋本環奈が、お互いの演技に「感動した」と“同士”のような絆を見せた | 撮影/黒羽政士

新境地にも果敢に挑んで圧倒的な熱量を放つなど、若手のなかでも高い注目を浴びている女優・杉咲花と橋本環奈が、冲方丁の同名小説を実写映画化した『十二人の死にたい子どもたち』(1月25日公開)で共演を果たした。“死にたいと思いつめたナイーブな未成年”という難役に身を投じた彼女たちだが、同世代の実力派が顔を揃えた現場で「エネルギーをビシバシ感じた」と刺激をたっぷりと味わったという。お互いの演技に「感動した」と“同士”のような絆を見せる2人に、憧れの女優像までを語ってもらった。

集団安楽死を目的に、廃病院での“秘密の集い”にやって来た12人の未成年たちが、“13人目”の死体を発見したことから、物語は動き始める。素性のわからない者同士が疑心暗鬼に陥りながら、互いの真意を探り合う姿を描くサスペンス映画だ。杉咲は、「自分は生まれてこなければよかった」と考えるエキセントリックな少女・アンリ役。橋本が「大人に利用されたくない」と感じている人気女優・リョウコ役を演じた。

「こんな作品、見たことない」映像化不可能と言われた小説が原作。オファーの感想は?

オファーを受け取った杉咲は「限られた空間で、12人のうちの誰かがずっと話している内容。こんな作品は観たことがないと思いました」、橋本は「もともと原作を読んでいたので、あの複雑なプロットを映像化できるのかなと思いました」と映像化不可能と言われた原作に挑む難しさを感じつつも、「脚本を読んでいて、どんどん引き込まれました」(杉咲)、「12人、さらには13人の同世代の方たちとお芝居をするのが、すごく楽しみでした。しかも、普通の学園ものじゃない!」(橋本)と、期待に胸を膨らませて撮影に臨んだという。

杉咲花&橋本環奈だけでなく、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙ら旬の若手俳優がズラリと出演! | [c]2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙…同世代のエネルギーがビシバシ!

演じた役柄について、杉咲は「アンリは、純粋さの塊のような人。“トゲトゲとしていてタダ者ではない”と感じるようなビジュアルでもあります」と分析。「背負っている過去も軽いものではない。その過去をどれだけ自分のなかに落とし込めるかは、挑戦だなと思いました」と意気込みを明かす。

一方の橋本は、“女優”という共通点のある役どころを演じたが「女優といっても、自分と共通している点はあまりなかった」と告白。「リョウコは“大人に利用されている”と強く感じていて。私にはそういった感覚はありませんが、女優さんというお仕事はやっぱり特殊なものなので、芸名で活動しているリョウコと、普段のリョウコ。それぞれの葛藤は繊細に演じたいなと思っていました」と真摯にキャラクターに向き合った。

アンリ、リョウコをはじめ、個性的なキャラクターが集い、お互いの言動に触発されるように自らの胸の内を暴露していくなど、激しい心理戦が繰り広げられる。杉咲、橋本のほかにも、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙ら、活きのいい俳優陣が熱演を見せている。クランクインしてすぐに、40分ノンストップでセリフを交わし合うシーンを撮影したという。杉咲は「40分もカメラが回り続けていて。忍耐力がついたかもしれません」と笑顔を浮かべ、橋本も「すごく大変だった」と述懐。杉咲が「1回勝負で撮ることによって、集中力や新鮮さも保てましたし、ものすごく心地よい時間だったなと思います。あれはなかなかできない体験」と続けると、橋本も「同世代のエネルギーをビシバシと感じました。大変ではありましたが、その場の緊張感や気持ちの流れも、すべて取りこぼさずに映像化されていると思います」と見事な化学反応を振り返る。

【写真を見る】強いまなざしがレンズを見つめる…杉咲花&橋本環奈の撮り下ろしショット | 撮影/黒羽政士

杉咲花、現場では“仲よし”禁止!? 共演は感動の連続

同世代との演技バトルに「相乗効果を感じて、ものすごく楽しかった!」と声を弾ませる橋本に対して、杉咲は「撮影中は、ずっと環奈ちゃんの笑い声が聞こえていた。楽しそうだったね」と羨望の眼差し。橋本は「楽しくてずっと笑ってた!でも花ちゃんは、ウズウズしてたんじゃないかな」と言うが、これには理由がある。

杉咲演じるアンリは“異物感”のあるキャラクターであるため、杉咲は「日に日に周りが仲よくなっていくのを感じていました。でもアンリを演じる私としては、その環境に慣れてしまうのが怖かった。ある程度の距離感を保てたらと思っていました」と、あえて共演者と仲よくなることを避けていたそう。「みんなのなかに入りたいと思ったけれど、ここは我慢!って。打ち上げでいっぱい話しました!」と撮影後にモヤモヤを晴らしたと話すと、橋本も「打ち上げでの距離感の縮まり方が、尋常じゃなかった!いつもの花ちゃんは、アンリとは全然違うから」と語り、2人で爆笑。

なんとも息ぴったりの彼女たちだが、お互いの存在に大いに刺激を受けたという。杉咲は「リョウコとミツエ(古川琴音)がぶつかり合うシーンで、テイクを重ねるごとに、お互いが想い合っているのをすごく感じたんです。絶対にいいシーンにしたいという想いがあふれていて、環奈ちゃんの琴音ちゃんに対するお芝居も、どんどん熱いものになっていった。環奈ちゃんのように向き合ってくれる共演者がいたら、なんて心強いだろうと思いましたし、その瞬間を目撃できたことがすごく幸せでした」と橋本の情熱に胸打たれたと話す。

すると橋本は照れ笑いしながら、「アンリは誰よりも意志が強くて、みんなを静まり返せるような言葉を浴びせることもできる女の子です。“怒る”というお芝居でも、何通りもの怒りがある役。すごく難しい役だなと思います」とアンリ役の難易度に触れ、「シンジロウ(新田)とアンリが対峙するシーンでは、アンリの意志が揺らぐ瞬間が見える。その2人のお芝居がものすごく感動的で。ぶつかり合いながらも、調和していた。私、すぐに花ちゃんに連絡しましたもん。花ちゃんの演技、すごかった!って」と惚れ惚れとした想いを明かしていた。

橋本環奈、いよいよ20歳に! | 撮影/黒羽政士

杉咲は21歳、橋本は20歳に。成人の誓いと、憧れの女優像を明かす

1997年生まれの杉咲と、1999年生まれの橋本。出演作を重ね、邦画界になくてはならない存在に成長している。橋本は今年、いよいよ20歳を迎えるが「20歳になってなにかを新しく始めるというよりは、いままで蓄積したものをなくしたくない」と力強く話し、「役の幅も広がっていくと思いますし、“なりたい自分”や想像するものをはるかに超えていけるような女優さんになりたいです。これまでも、目の前にいただいたお仕事を徹底的に頑張ることが、次につながってきました。これからもその想いを大事に、みなさんの期待をいい意味で裏切るような女優さんになりたい」と並々ならぬガッツを武器に、さらなる未来を見つめる。

杉咲にとって、20歳を迎えた当時はどんな変化があっただろうか?「意識はそんなに変わってない」そうだが、「お世話になっている方と何次会まででも打ち上げに参加して、お祝いできるのがうれしかったです。それまでは、楽しくなってきたころに帰らなければいけなかったので…。初めてのお酒はシャンパンを飲んだことを覚えています。顔が赤くなっていました(笑)」と告白。「自分自身を信じて、これからも一つ一つの作品を責任を持って、大事に演じていけたらうれしいです」と誠実な姿勢を心がけている彼女は、「志田未来さんに憧れて事務所に入りました。いまドラマで共演させていただいていて、すごくうれしいです。宮沢りえさん、木村拓哉さんとの出会いも大きなものでした。人としても役者さんとしても、本当に尊敬しています」と宝物のような出会いを噛みしめる。

清々しく、確かな足取りで女優道を歩んでいる杉咲花と橋本環奈。彼女たちの道が再び交わることが、楽しみでならない。

取材・文/成田 おり枝

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撮影/黒羽政士|  [c]2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会| [c]2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会| [c]2019映画『かぐや様は告らせたい』製作委員会 | 撮影/黒羽政士 スタイリスト/井阪恵(dynamic)  ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)