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吉田羊、劇中で虐待した子役からの手紙に涙「小さい身体で、一生懸命耐えていたんだなと」

2018年11月17日 19:21

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』舞台挨拶が開催

太賀主演、吉田羊共演の映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の公開記念舞台挨拶が、11月17日に新宿ピカデリーで開催。太賀、吉田羊、森崎ウィン、小山春朋、御法川修監督が登壇した。吉田は、劇中で虐待してしまう子ども・歌川タイジ役(少年期)を演じた小山からの手紙に、感極まり涙した。

主人公・歌川タイジ役を演じた太賀は「歌川さんの実人生を演じるってことで、僕自身、ここまで壮絶な過去を持っているわけではないので、生半可な気持ちではできないなと思いました。やるからには生きていることが辛くて泣いているタイジが、今日を懸命に生きている歌川さんにつながればいいなと思いました」と熱い想いを口にした。

吉田は「虐待をする人、しない人の境界線が曖昧で、誰しもが、一線を超えてしまう可能性があるのではないかと。光子さんを演じる時、孤立や孤独を言い訳にするのではなく、彼女の未熟さをとことん演じようと思いました。そんな未熟な母親でも、子は母を求めて止まないのだという、この映画の叫びのようなものが伝わればいいなと思いました」。

太賀は、母親役の吉田との共演について「これほどいい緊張感はなくて。羊さんとだったらどこまでも行けるし、どこまでも行ってしまいたいと思えるようなやりとりができたかなと思っています。すべてを受け止めてくださって本当に感謝してます」と手応えを口にした。

続いて、子役の小山も「羊さんは映画のなかではけっこう怖いおかあさんですが、現場では僕のことを思ってくれて、どうしたら僕が痛くないか、危なくないかを一生懸命考えてくれました。羊さんのおかげで、僕はタイジとして最後まで頑張れましたし、最後の日には抱きしめてくれました。僕は羊さんのことが大好きです」という手紙を読み上げると、吉田は感涙する。

吉田は「撮影中、光子さんでいるために、タイジくんに一切、触らなかったんです。触ってしまうと愛情が湧いてしまうので。最後にオールアップの日に『今日で最後だね。ありがとうね』と言ったら『僕は羊さんに嫌われてると思っていました』と言われたんです。彼は小さい身体で、2週間、3週間を一生懸命耐えていたんだと思うと、本当にありがたかったです」と大粒の涙を流した。

また、吉田は太賀について「私がそもそもこの作品を引き受けた大きな理由は、相手役が太賀くんだったから。ファンでしたし、実際に共演してみて、太賀くんの佇まいが歌川タイジさんそのものでした。彼の体の底から絞り出すような演技が圧倒的で、全然太刀打ちできなかったです」と心から称えた。

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』は、歌川たいじの実体験をもとにしたコミックエッセイの映画化作品。親からも友達からも愛されたことがない青年(太賀)が、壮絶な過去を乗り越えて自分を拒絶してきた母(吉田羊)の愛をつかみ取っていく。

取材・文/山崎 伸子

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