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28億円ヒットの『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督、「自分の力は全部使い尽くした」

2018年11月01日 7:30

上田慎一郎監督、東京国際映画祭でゾンビポーズ!

観客動員数200万人、興行収入28億円を超える大ヒットを記録し、社会現象となった映画『カメラを止めるな!』。本作が第31回東京国際映画祭のJapan Now部門に出品され、10月31日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたトークセッションに上田慎一郎監督が出席。海外からの観客も多く詰め掛けた会場で、大歓声を浴びながら登場した上田監督が「自分の力は全部使い尽くした」と好きなものすべてを詰め込んだ、入魂の1作となったことを明かした。

ワンシーン・ワンカットで描くゾンビ・サバイバル映画と、その製作者たちの裏側を描く本作。上田監督が「2館での上映だったのが、340館以上になりました」と話すように、上映館数も驚異的に拡大し、邦画界にとって今年度最大の話題をさらっている。

37分のワンシーン・ワンカットも観客を引きつけたが、上田監督は「ワンカットで撮影することは、映画製作者にとって大きなロマン」と吐露。「スタッフ、キャストも力を合わせないと撮れない。その難しさがロマン」だと目を輝かせ、一方の後半は「テンポの緩急を変えたりなど、映像のマジックを駆使して作り出した」といい、「映画の醍醐味を詰め込んだ1本になった」と改めて胸を張る。

本作には「好きなもの全部詰め込んだもの」だそうで、「直線系じゃない時間軸を描く物語も好きで『パルプ・フィクション』や『運命じゃない人』『メメント』。『アメリカの夜』『蒲田行進曲』などバックステージものも好き。自分の好きなものを詰め込んだ」と愛してやまない作品を挙げ、「自分の力は全部使い尽くした。自分の引き出しにあるものは全部出した」と苦笑い。「ここから仕入れないと」と話し、会場を笑わせていた。

上映後の反応としては「みんなが力を合わせて、なにかをやり遂げること」に感動したという人も多かった様子。世界にまで人気は広がり、24か国60か所の海外映画祭で上映されたが「インディーズ映画として作ったので、世界に公開されるとは思っていなかった。視野に入れていなかった」という上田監督。「そこでいろいろな賞もいただけた。世界中どこに行っても“仲間はずれにならない映画”なんだと思った」と本作の持つ普遍性は、想像以上のものだったという。

観客からの質問も次々と手が挙がり「劇中のように、監督は役者などから無茶振りをされることもあるのか?」と聞かれるひと幕も。上田監督は「以前(映画の)出資者に愛人がいて『愛人に役を作れ』と言われたことがある」と告白。爆笑渦巻くなか「無茶振りが来た時は『イヤだな』と思うと同時に『チャンスだ』とも思う。自分の描いた100点でやっても100点にしかならない。暴投が来た時に、映画が120点になることもある。拒否反応を示すだけじゃなくて、『この球をどうおもしろくするか』と楽しめるタイプです」と逆境に強いタイプであると話していた。

取材・文/成田 おり枝

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