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山田孝之&佐藤健の兄弟役、山下敦弘監督が「呼吸が合うと思った」

2018年10月31日 21:27

亡くなった狩撫麻礼への想いも吐露

第31回東京国際映画祭の特別招待作品『ハード・コア』のトークセッションが10月31日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、山下敦弘監督と原作者のいましろたかしが登壇。山下監督が、山田孝之と佐藤健を兄弟役にした理由と、18年1月に亡くなった本作の原作者の一人である、狩撫麻礼への想いを明かした。

狩撫麻礼(作)、いましろたかし(画)によるコミック「ハード・コア-平成地獄ブラザーズ」を、「山田孝之の東京都北区赤羽」や「山田孝之のカンヌ映画祭」など数々の話題作を生みだしてきた俳優・山田孝之&監督・山下敦弘の盟友コンビが映画化した本作。山田をはじめ、佐藤健、荒川良々ら豪華キャストを迎え、不器用だけどまっすぐに生きる男たちを描く。

「山田くんもこの原作が大好きで、意気投合した。5年くらい前から動き出し、ようやく実現した」と原作の大ファンだったことを告白した山下監督。いましろは、実写化するには「難しいと思った」そうで、「途中でポシャるんじゃないか。企画倒れになるんじゃないかと思った」と正直な感想を語っていた。

山田と佐藤が兄弟役として共演しているが、映画を観た観客から「佐藤さんをキャスティングした理由は?」と聞かれると、山下監督は「原作のイメージに近かったことと、山田くんと何度か共演をしていて、仲がいいというのを知っていた。2人の呼吸、兄弟というのが合うかなと思った」とコメント。「いつも(佐藤は)主演が多いので、今回の立ち位置をすごく楽しんでいる感じがした」と話していた。

またもうひとりの原作者であり、今年1月7日に亡くなった狩撫麻礼について、語り合うひと幕も。いましろは「狩撫さんと会ったのが25年以上前。今年のはじめに亡くなってしまった」と口火を切り、「狩撫さんが声をかけてくれなかったら、この漫画はできていないし、映画もできていない。(何事も)何気ないところから始まるのかなという気がしている」としみじみ。「映画が好きだったので、観ることなく亡くなってしまったのが残念」と語る。

山下監督は「お会いできないまま、完成する直前に亡くなってしまった。原作に感動して映画化した。いまだによくわからないところもたくさんあって、聞きたいことがいっぱいあった」とポツリ。いましろは「(狩撫の生みだすものは)理屈でどうのこうのと語れない。詩的なものが好きだった」と想いを馳せていた。

取材・文/成田 おり枝

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