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黒木華と野村周平、『ビブリア古書堂の事件手帖』での初共演で知ったお互いの魅力とは?

2018年11月1日 17:30

『ビブリア古書堂の事件手帖』で共演した黒木華と野村周平
『ビブリア古書堂の事件手帖』で共演した黒木華と野村周平

三上延の同名ミステリー小説を映画化した『ビブリア古書堂の事件手帖』(11月1日公開)で、黒木華と野村周平が初共演。2人を直撃したところ、お互いにまったく違うタイプだからこそ、新鮮だったとのことで、インタビューでも本編さながらのおもしろいやりとりを見せてくれた。

まずは互いの印象を聞いてみると、黒木は野村について「すごく気を遣ってくださる、やさしい方。周りをよく見ていて、いま自分がどういうふうに行動すればいいのかを考えている方でした」とべた褒めした。

栞子と大輔が、大輔の祖母が遺した夏目漱石の本に記されたサインと、太宰治の希少本にまつわる秘密を探っていく
栞子と大輔が、大輔の祖母が遺した夏目漱石の本に記されたサインと、太宰治の希少本にまつわる秘密を探っていく[c]2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

野村は照れながら「黒木さんには、僕みたいに賑やかな人は嫌われるんじゃないかとか思っていたんですが、そんなことはなくて。温かく包み込んでくれる、女神のような人でした」とこちらも絶賛すると、黒木は「いえいえ」と恐縮する。

野村が黒木との距離の縮め方について「僕としては初対面の時から少しずつ穴を掘っていった感じです。少しずつ掘りながら、行けるところまで行ってみようと」と説明すると、黒木は「そうやって、少しずつ距離を近づける方なんだなと(笑)。最初はもっとガンガンくる人なのかと思っていたけど、そうじゃなかったです」と笑う。

本に対する情熱は誰よりも熱い、ビブリア古書堂の店主・篠川栞子(黒木華)
本に対する情熱は誰よりも熱い、ビブリア古書堂の店主・篠川栞子(黒木華)[c]2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

さらに黒木が野村について「ムードメーカーなので、現場を盛り上げてくださいました。私にはなかなかできないことなので、すごく助かりました。いつもはつらつと明るいので、たまに静かな時は『大丈夫かな?』と心配になってしまう」と言うと、野村は「僕は普通なのに『体調が悪いんですか?』とまで言われてしまって」と苦笑いした。

本作の舞台は、鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂。黒木演じる店主・篠川栞子が、古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていく。野村は、彼女に魅せられて店を手伝うことになる五浦大輔(ごうらだいすけ)役を演じた。メガホンをとったのは『幼な子われらに生まれ』(17)の三島有紀子監督だ。

「栞子と三島監督と私さんとの共通項が本好きという点で、休憩時間もよく本の話をしました」という黒木。まさにハマリ役だったと思うが、演じてみて苦労した点とは?「栞子は静かで本好きという役作りしていくうえで、そこまで無理なく演じられたキャラクターでしたが、謎解きの台詞を1カットで撮るのは大変でした。どういうふうに話したら相手に聞きやすくなるのかを考えながら演じました」。

野村は、何度もテイクを重ねた、走るシーンでヘトヘトになったと述懐。「事件の犯人を追って走るというシーンは1本200mくらいのテイクを10本くらいやりましたが、本当に大変でした。あと、自転車に乗って犯人を追いかけるシーンは、追いつけそうになってしまうので、どうやってスピードダウンしようかと考えたりして。そういうところが難しかったです」。

ビブリア古書堂で働き始める五浦大輔(野村周平)
ビブリア古書堂で働き始める五浦大輔(野村周平)[c]2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

最後に、本が大好きな栞子にちなみ、お2人に人生を変えた本や映画など、大切にしている作品について聞いてみた。黒木は「いままで読んできた本や観てきた映画のそれぞれから影響を受けて、自分の中身ができあがったような気がしています」としながらも「何度も読み返してしまうのは、村上龍さんの『コインロッカー・ベイビーズ』や太宰治の作品、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』などです。そこはかとなく暗い登場人物の話のほうが好きなんです」。

野村は「僕の場合、人生を変えてくれたのは人ですね」と、人との出会いを挙げた。「男女に限らず、僕にないものをもっている人と出会うと、力をもらいます。僕の場合、芸能人でない、一般の方との出会いが大きく占めています。なにものにも縛られてない人たちの意見はおもしろいし、カッコいいから、僕はそういう人たちの真似をしたい。僕は基本、芸能人としていたくないというか、普通の感覚を持っていたいので」。

初共演の感想を語ってくれた2人
初共演の感想を語ってくれた2人

黒木の穏やかな性質と、野村の飾らない人柄とのコントラストは、そのまま栞子と大輔のキャラクターにも反映されている気がした。また、成田凌、東出昌大、夏帆など、脇を固めるキャスティングも適材適所で、それぞれの存在感が光っている。『ビブリア古書堂の事件手帖』ならではの謎解きだけではなく、現代と過去が交錯するせつない人間ドラマもぜひ堪能してほしい。

取材・文/山崎 伸子

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