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井浦新、故・若松孝二監督を演じるのは「厄介な作業。モノマネしまくった」

2018年9月20日 19:47

若松孝二愛、映画愛があふれ出した完成披露舞台挨拶

『孤狼の血』(18)の白石和彌監督が、師匠である故・若松孝二監督の若き日を映し出す映画『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)の完成披露上映会が9月20日にテアトル新宿で開催され、門脇麦、井浦新、白石和彌監督が登壇。若松監督役を演じた井浦が「モノマネしまくっている」と役作りの秘話を語った。

本作は、21歳で若松プロダクションの門を叩き、助監督として奔走した吉積めぐみ(門脇)の目を通して、映画や政治、恋など、なにもかもが危うくきらめいていた一瞬の時を綴る青春群像劇。井浦は「晩年の作品にすべて呼んでいただいた。恩師であり、父親のような存在」と若松監督への特別な想いを明かし、それだけに「その人を演じるのは、厄介な作業でした」と苦笑い。「あまりにも唯一無二の存在。誰も演じることはできないと思っていた」と大いに頭を悩ます役柄となったという。

生前の若松監督を知る人からは「お前に若ちゃんがやれるわけない。やれるもんなら、やってみろ」との声が上がったとか。井浦は彼らに「モノマネ大会をやるつもりはありません」と断言したそうだが、結果「モノマネしまくっている。100パーセント」と話して、会場も大爆笑。「レジェンドたち、大先輩方へのギャグ。真剣に取り組むのは大前提。それを真面目にやっただけだったら、絶対に悪い怒られ方をすると思った。笑いながら怒ってもらうために、最大級のギャグで感謝を返すことを選んだ」と役作りへのこだわりを語っていた。

白石監督も、若松監督を題材として映画を撮ることは「禁断の企画」と話し、「吉積めぐみさんという大先輩の足跡を知った時に、いてもたってもいられず、これほどの衝動を持って撮った映画はない」と並々ならぬ意気込みを吐露。「若松監督の映画づくりの原点を体験してみたかった。『俺たちは、大手のメジャーが作っているものとは違うんだ』と思いながら若松監督がやっていた気概を、僕も自分のなかに入れたかった」と力強く語る。

「若松監督に会ったことはない」という門脇は「若松監督と映画への愛がつまった作品。なかなかこういう作品に巡り合う機会はない。幸せな現場でした」と振り返り、「これぞ、青春キラキラムービーだと思っている」とコメント。それぞれが作品への熱い想いをほとばしらせ、会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田 おり枝

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