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塚本晋也監督『斬、』北米最大の映画祭に出品!日本から注目監督が続々参戦へ

2018年8月16日 6:30

才気あふれる浪人を演じた池松壮亮。トロント国際映画祭では出演作『万引き家族』も上映される | [c]SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

『野火』(14)で大きな注目を集めた塚本晋也監督が、初の時代劇に挑戦した完全オリジナル作品『斬、』(11月24日公開)。現地時間8月29日(水)から開催される第75回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが先日発表された本作が、このたび北米最大の映画祭として知られる第43回トロント国際映画祭にも正式出品されることが決定した。

『KOTOKO』(12)で第66回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ賞を受賞するなど、国際的に注目を集める塚本監督。このたび本作が上映されるマスター部門には、ジャン=リュック・ゴダールやジャファール・パナヒ、ジャ・ジャンクー、マイク・リーら世界的に影響力のあるアート系映画の巨匠たちの作品がラインナップされており、日本から唯一の出品となる塚本は、『野火』につづいて2作連続の同映画祭参加となる。

【写真を見る】塚本は監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務める | [c]SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

ノンコンペティティブ映画祭として知られるトロント国際映画祭では、観客の投票によって選ばれる観客賞が映画祭最高の名誉。近年同賞を受賞した作品は『スリー・ビルボード』(17)や『ラ・ラ・ランド』(16)など、翌年発表されるアカデミー賞を賑わす作品ばかりで、アカデミー賞レースをうらなう重要な映画祭として注目されている。これまで、観客賞を受賞した日本映画は北野武監督の『座頭市』(03)のみ。

今年は『斬、』以外にもカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された濱口竜介監督の『寝ても覚めても』(9月1日公開)がコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に、河瀬直美監督がフランスの大女優ジュリエット・ビノシュを主演に迎えた『Vision』(18)と、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』(公開中)がスペシャルプレゼンテーション部門にて上映される。

また、スペシャルプレゼンテーション部門ではチェン・カイコー監督がメガホンをとった日中合作の歴史超大作『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』(9月5日Blu-ray&DVDリリース)が、日本公開版よりも短い「ディレクターズ・カット版」としてワールドプレミア上映を行う。これら日本勢の中から観客賞を受賞する作品が出ることに期待したい。

ほかにも世界中から娯楽作やアート系作品まで多種多様な作品が顔を揃えた第43回トロント国際映画祭は現地時間9月6日(水)から16日まで開催。第89回アカデミー賞で作品賞をはじめ4部門にノミネートされた『最後の追跡』(16)のデヴィッド・マッケンジー監督とクリス・パインが再タッグを組んだNetflix作品『アウトロー・キング(原題)』がオープニングを飾る。日本勢の動向はもちろんのこと、アカデミー賞や日本での劇場公開に備えて、情報をチェックしてみてはいかがだろうか。

文/久保田 和馬

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