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本気の号泣シーンは一発OK! 役作りに秘められたアントニオ猪木の意外な過去とは?

2010年6月10日 12:53

“燃える闘魂”アントニオ猪木が、作品にこめた熱い思いを激白!

今年、デビュー50周年を迎えた“燃える闘魂”アントニオ猪木。プロレス引退後も精力的に活動を続ける彼が、新たなチャレンジとして選んだのは、なんと辻仁成監督による映画『ACACIA−アカシア−』(6月12日公開)での初主演! かつて息子を失い、余生を過ごす元覆面プロレスラー“大魔神”と、親の愛を知らぬ少年。孤独なふたりの交流を描くこの感動作で、猪木はどんな“新たな顔”を見せてくれたのだろうか?

「辻監督からオファーをもらった時は、正直“えっ!なんで俺なの?”という気持ちでしたよ。映画の主役にいきなり演技素人の俺を使うなんて、辻さん、ちょっとおかしいんじゃねえかって(笑)。ただ、辻監督と顔を突き合わせて話すうち、彼のすごく熱い想いが伝わってきましてね。私はなんでも直感で決めるところがあるから、その時点では脚本もろくに読んでなかったけど、ひとつやってみるかという気持ちに自然になりました。人生はハプニングの連続なんだから、それに乗るか乗らないかだけなんですよ」。

劇中の役柄と同様に、猪木本人も、実は最初の夫人との間の娘さんを、幼くして亡くす悲劇に見舞われている。役作りに少なからぬ影響があったのではないだろうか。

「まあ、辻監督が意識したかどうかは分からないけれど、自分の人生と重なる部分は多少なりともあったかも。私も若い頃はプロレスラーという仕事にのめり込んでいたから、子供にもあまり会えなかったし、そのあたりも役との共通点ではあるね。一方で、辻監督も前の奥さんとの子供さんになかなか会えないようだし、辻さん自身の親子関係も投影されているんじゃないかな」。

元レスラー“大魔神”役は、猪木自身の実年齢である67歳より、さらに上の年齢という設定だ。実生活では今なお若々しい猪木が、映画では髪を白く染め、ひとり静かに縫い物をするなど、リングでは披露したことのない、ひとりの老いた男の悲哀に満ちた横顔を見せる。

「本職の俳優じゃないんであまり難しいことは考えず、リングの上と同じで、そのシーンごとのひらめきを頼りにやりました。老人役ということだけど、私のなかでは自分の爺さんのイメージが常にありましたね。私は親父を早くに亡くしてから、毎日同じ布団で寝るくらいの爺さんっ子だったんで、相手役のタクロウ(林凌雅)との関係も、子供の頃の自分と爺さんの関係に重ねて演じた気がします」。

見せ場のひとつに、猪木演じる“大魔神”が、押し寄せる様々な想いから、ついに号泣してしまうシーンがある。この場面で猪木からほとばしる感情の波には、観る者の心に突き刺さる本物の迫力がある。

「撮影は撮り直しなしの一発OKでしたね。プロレスの大試合の前みたいに、直前まで気持ちを高めて高めて、よーいスタートで爆発させて。この撮影の時も、爺さんが死んだ時のことを思い出していたんです。私の家族は、一家でブラジルに移住したんだけれど、爺さんはブラジルに向かう船の中で亡くなりました。ちょうど赤道直下にさしかかるところで、甲板からは真っ赤な太陽がぐーっと沈むのが見えてね。あの光景は絶対に忘れられるものじゃない」。

映画に関わる事柄に留まらず、かつては国会議員を務めただけに、話題は外交問題から、不況、格差など多方面に及んだ。まさに元気一杯の猪木も、長年の激闘から肉体は故障だらけ。ただし、昨年の腰の手術の際には、医師から「骨密度は30代〜40代!」とほめられたそうだ。まだまだ私たちに元気をもたらしてくれそうな“燃える闘魂”。映画『ACACIA−アカシア−』には、その新たな一歩が刻まれている!【トライワークス】

■初日舞台挨拶情報
実施日:6月12日(土)
登壇者:アントニオ猪木、林凌雅、辻仁成監督
場所:角川シネマ新宿(10:30の回の上映終了後)及びヒューマントラストシネマ有楽町(13:40の回の上映前)

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