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松岡茉優“不遇の子役時代”を経て濃密なキャリアを総括「人生のチャプター1が終わった気分」

2018年6月02日 17:35

第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画としては21年ぶりに最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督の最新作『万引き家族』(6月8日公開)。本作の公開に先がけて2日、是枝監督が教授を務める早稲田大学基幹理工学部の人気講義「マスターズ・オブ・シネマ」に、本作で亜紀役を演じた松岡茉優が是枝監督と共に登壇した。

早稲田大学の「マスターズ・オブ・シネマ」に松岡茉優と是枝裕和監督が登場!

「マスターズ・オブ・シネマ 映画のすべて」は早稲田大学基幹理工学部とグローバルエデュケーションセンターに設置された科目で、映画やテレビドラマ、アニメーションなどの映像分野を支え活躍するゲストスピーカーを迎え、履修する学生たちとのディスカッションを交えながら創作行為に対する姿勢やその手法についての話を伺うもの。

本年度の第8回となる今回のゲストスピーカーとして招かれた松岡は、聞き手に回った是枝とともに『万引き家族』を軸にした彼女のフィルモグラフィを振り返っていく。ブレイクのきっかけとなった『桐島、部活やめるってよ』(12)やNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」、坂元裕二が脚本を務めたフジテレビ系列のドラマ「問題のあるレストラン」、そして昨年末に公開されスマッシュヒットを記録した『勝手にふるえてろ』(17)や、大ヒットを記録した「ちはやふる」3部作など。

聞き手に回った是枝裕和監督は松岡茉優を褒めまくる!

是枝監督から「15年のキャリア」と言われると、すぐさま「ぎゅっとしたら5年くらいです。不遇の子役時代というのがありました」とあっけらかんとした発言で会場を沸かせつづける松岡は、3月に三谷幸喜演出の舞台「江戸は燃えているか」に出演したことも話しに挙げながら「恵まれなかった10年の間、三谷幸喜さんや是枝監督とお仕事をすることとが夢だった。その夢がこの数か月の間に凝縮されていて、私の人生の“チャプター1”が終わった気分です」と述懐。

また『万引き家族』で世界中の映画人が集うカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩いたことについて是枝監督から感想を求められると「カンヌの人たちはすごく反応が如実だから、日本の人にも同じように映画を楽しみながら真摯に向き合ってもらいたいなと感じました」と、いまだ興奮冷めやらぬ様子で振り返る。

学生たちから大歓声を浴びて登場した松岡茉優

そして「本当のことを言えば」と前置きした松岡は、本作で共演した先輩女優・安藤サクラについて言及。「安藤サクラさんという人は、すべての女優さんにとって絶望してしまうほどの存在なんです。嘘でしょって思うくらい、この映画でもサクラさんは素晴らしい芝居をなさっています」と、『愛のむきだし』(08)で共演して以来、安藤の演技に衝撃を受けつづけてきたことを明かす。

「10年後にサクラさんのレベルに達しているのかなってことよりも、私はあのレッドカーペットを歩くうえで、この人と同じ笑顔で歩けないなと正直思いました」と述べる松岡は「いつかこの人と同じ笑顔でカンヌのレッドカーペットを歩きたいです」と力強く宣言。

学生からの質問に丁寧に答える松岡茉優

さらに講義の終盤には出席した500名にも及ぶ学生たちから様々な質問が寄せられた。「不遇の子役時代にいかにしてモチベーションを保ち続けていたのか?」という質問に松岡は「カッコ悪いことを言うと“妬み”と“嫉み”です」と包み隠さず回答。さらに「誰かが楽しく生きるお手伝いができることが娯楽だと思うので、そのお手伝いができる仕事をしていきたいと思うことです」と女優としてのスタンスを語った。

最後に松岡は、“チャプター1”を終えた“チャプター2”の目標として「人として豊かになること」と掲げる。「俳優にとって伝説の存在である樹木希林さんと、安藤サクラさんから女性としての豊かさを感じました。彼女たちのようなお芝居ができるように、どんどんインプットしていきたいと思っています」とまとめた。

取材・文/久保田 和馬

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