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『犬ヶ島』の主人公に大抜擢!11歳の美少年コーユー・ランキンの素顔にせまる

2018年5月25日 7:30

11歳の美少年、コーユー・ランキンに直撃インタビュー! | 撮影/DYSK

世界中の映画ファンから絶大な支持を集めるウェス・アンダーソン監督が、全編日本を舞台に描きだしたストップモーション・アニメ『犬ヶ島』(5月25日公開)。本作で主人公・アタリの声に抜擢されたコーユー・ランキンに直撃すると、驚きのエピソードが語られた。

現在11歳のコーユーはスコットランド系カナダ人の父親と日本人の母親を持つバイリンガル。俳優としては短編映画『JUKEN』やミュージック・ビデオへの出演経験がある彼は、本作で長編映画デビュー。もちろん声優に挑戦することも初めてとなった。「3年前にニューヨークに呼ばれて、初めてウェス監督に会いました」と、本作との出会いを振り返るコーユー。

「メールで届いた脚本が漢字だったので、母にふりがなを振ってもらいました。オーディションだと思ってそれほど役作りもしていなくて、しかもわざと練習しないで来てくれという話だったんです。そしたらどんどん色んなシーンを演じることになって、全部で5時間くらいレコーディングをしていました」。

カナダ人の父親と日本人の母親を持つコーユー。流暢な日本語でインタビューに答えてくれた

ニューヨークでのレコーディングのあと、バンクーバーでも2時間ほど追加レコーディングを行ったというコーユー。その後アンダーソン監督やプロデューサーからの連絡は「もうちょっと待っていてください」の一言だけで1年が経過したようで、諦めかけていた矢先、突然ロンドンに呼ばれたコーユー。そこでアタリ役に決まったことを知らされ、しかも彼がオーディションだと思って演技した声がそのまま映画本編に使われていたというのだ。「本当に驚きました。ビックリです」と目を丸くしたコーユー。

そうして世界中が注目するアンダーソン監督の新作の主演に抜擢された実感もないまま、今年2月に行われた第68回ベルリン国際映画祭に招待されたコーユーは「レッドカーペットを歩いて、共演した俳優さんたちに初めてお会いしました。本当に、夢みたいでした」と目を輝かせながら初めて大きな舞台を経験した感想を語る。すでに作品を観ていた共演者からは「Good Job!」と声をかけられるなど優しくしてもらったというコーユーに、特にフレンドリーに接したのはヒーロー犬の1匹・ボスの声を演じたアンダーソン作品の常連俳優ビル・マーレイだったそうだ。

「会見の前に緊張していた僕に、ビルは優しく声をかけてくれて、緊張をほぐしてくれたんです。すごく落ち着きました。しかも、ニューヨークでのプレミアのあとも誘ってくれて、一緒に飲み物を飲みながら彼の好きなバスケットボールの試合を観ました」と、アカデミー賞ノミネート経験もあるベテラン俳優との交流を明かした。

誰もが羨むような貴重な経験をしたコーユーも、ふだんは普通の少年。サッカーやドラム演奏を得意とし、日本のアニメでは「ドラえもん」や宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』(01)がお気に入りだそうだ。無限の可能性を秘めた彼は、たくさんの目標があるそうで「アベンジャーズのようなスーパーヒーローの映画が大好きなので、いつかは出演してみたい!」と俳優としての未来を夢見る。

さらに「『犬ヶ島』を観てから、ずっと犬が欲しいって考えているんです」と明かす。劇中では愛犬スポッツを探しに“犬ヶ島”に1人で上陸するアタリだが、それを演じたコーユーのお気に入りはスポッツ探しで行動を共にするチーフだそうだ。「最初怖いけど優しくなっていくる。スポッツも好きだけど、チーフのほうが好きかな。アタリがチーフに『Good Boy』っていうシーンもすごく好きだし」。

【写真を見る】未知数の可能性を秘めたコーユーが掲げる、俳優としての目標とは…? | 撮影/DYSK

また、日本を頻繁に訪れるというコーユーは、祖父母が暮らす埼玉の川越や、東京や北海道が特に好きだと語る。「日本食も好きなんだ。特にお寿司としゃぶしゃぶが好きだよ。カナダでも食べるけど、日本のほうが美味しい」と日本への愛情をうかがわせた。そして「いずれは日本の映画にも出てみたい。それで日本の人たちに、もっと僕の名前を知ってほしいんです」と澄んだ瞳で微笑んだ。

取材・文/久保田 和馬

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