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ウェス・アンダーソンの“日本愛”が結実!「今日が僕にとってのワールドプレミア」

2018年5月22日 20:18

『犬ヶ島』来日記念舞台挨拶でウェス・アンダーソン監督が熱烈スピーチ!

『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)など独特の世界観で絶大な支持を集めているウェス・アンダーソン監督の最新作『犬ヶ島』(5月25日公開)の来日記念舞台挨拶が22日、TOHOシネマズ六本木で開催。現在来日中のアンダーソン監督と、主人公アタリの声を担当したコーユー・ランキン、犬のデュークの声を担当したジェフ・ゴールドブラム、そして日本人キャストが登壇した。

本作は全編日本を舞台に、“ドッグ病”の蔓延によってゴミ溜めの“犬ヶ島”に隔離されてしまった愛犬を探すために、1人で島に上陸した少年・アタリと、彼を手助けする5匹のヒーロー犬が繰り広げる大冒険を描いたストップモーション・アニメ。第68回ベルリン国際映画祭でアニメーション映画としては異例の銀熊賞(監督賞)に輝くなど世界中から大絶賛を集め、早くも来年のアカデミー賞長編アニメーション賞の有力候補の一角と目されている。

13年ぶりに来日を果たしたアンダーソン監督は「日本のみなさまへメッセージを用意しました」と、おもむろにスピーチ原稿を取り出す。「日本語を練習したけど難しくて、きっと変な発音になってしまうかもしれません」と前置きをすると、アンダーソン監督の日本語が聞けるとあって会場は大盛り上がり。するとアンダーソンは「でも大半は英語です(笑)」とお茶目につぶやいた。

そして「2012年ごろ、ひとつのアイデアが浮かびました」と、本作の制作の経緯を語りはじめたアンダーソン監督。「そしてその時に、一緒に脚本を書いたコラボレーターたちとの間で、ひとつの質問を投げかけました。『クロサワサンナラ、ドウスルダロウカ』」と片言の日本語を披露すると、会場からは大きな拍手と歓声が上がる。

続けざまにアンダーソンは“コラボレーター”として作品作りに携わったスタッフやキャストの名前、また彼のインスピレーションの源となった宮崎駿監督や高畑勲監督、今村昌平監督、三船敏郎や志村喬、香川京子ら日本を代表する映画人たちの名前を読み上げていく。そして本作の重要な役割を担う日本人キャストたちの名前を呼ぶと、劇中で小林市長の声を担当した野村訓市を筆頭に、村上虹郎、伊藤晃、夏木マリ、そして池田エライザが舞台に登壇。

ヒロシ編集員役を演じた村上は、アンダーソン監督から贈られた浴衣を着て登場し「アフレコはiPhoneのボイスメモでやったので、監督とはついさっき初めてお会いしました」と明かす。また、交換留学生トレイシーが住む下宿のおばさんを演じた夏木は「私の声がウェスの世界の一部になったことに感激しています」と述べ「各国できっとその国の人たちが人間たちの声を吹替えると思います。なので、オリジナルと同じ日本版はパーフェクトだと考えています」とコメントした。

そして最後にアンダーソン監督から再び日本のファンへ向け「長い時間をかけて作った本作は、すでに他の国では上映がされています。でも僕にとっては日本の方々にご覧いただける今日がワールドプレミアです」と熱烈な日本愛をうかがわせるメッセージが寄せられると、会場に詰めかけた大勢のウェス・アンダーソンファンから拍手喝采が巻き起こった。

久保田 和馬

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