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誕生秘話!『鉄男 THE BULLET MAN』は『ブレードランナー』の後日談

2010年5月18日 21:04

スタイリッシュなビジュアルに注目!男の身体が“鋼鉄の銃器”へ変貌し始める | [c]TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009

いよいよ公開が近づいてきた、塚本晋也監督作『鉄男 THE BULLET MAN』(5月22日公開)。本作は、名だたる映像作家が影響を受けたとされる『鉄男』(89)の続編でもリメイクでもない“21世紀版鉄男”だ。この本作のストーリーに、あのSF映画の金字塔『ブレードランナー』(82)が深く関わっていることが、塚本監督の口から明かされた。

『鉄男』の公開から20年の間には、ハリウッドからの“アメリカ版鉄男”の製作オファーも少なくはなく、なかでもタランティーノが製作を熱望して具体的な交渉にまで至ったのは有名な話だ。しかし、塚本監督の『鉄男』に対する妥協を許さない姿勢と条件が合わず、具体化されなかったが、今回ようやく塚本監督のスタイルでもある自主制作という形をとることで実現した。その物語は『ブレードランナー』にインスパイアされたものらしいのだ。

「人生の節目には必ず観る」というほど『ブレードランナー』フリークである塚本監督。なんと『鉄男 THE BULLET MAN』のストーリーは、「(『ブレードランナー』の)主人公デッカードと、ヒロインであるレイチェルの、その後の物語を想像した」と、塚本監督が誕生秘話を明かしてくれた。

デッカードは、人間社会に紛れ込んだレプリカント(人造人間)を処刑する専任捜査官。皮肉にもレプリカントであるレイチェルに惹かれたデッカードは、最後にレイチェルと共に逃亡するという選択をする。塚本監督は「その後のふたりがどうなったかを想像してて。もし、ふたりが子供を産んだとしたら、と考えて。その子供が今回の新しい『鉄男』の設定なんです。本編のシーンにオマージュは含まれていないけれど、着想のきっかけとなったという意味では、『ブレードランナー』に対する最大のオマージュになっていると思う」とも語る。

さらには「(本作で)鉄男を破壊しようと襲いかかる秘密組織の兵隊が出てくるんだけど、その名称を“ブレードランナー”って名づけて、劇中で呼ばせようかとも思った。『ブレードランナーが来たぞ!』といった感じで。それはさすがにやめたんだけど(笑)」とコメント。実現していたら『鉄男』ファンのみならず、『ブレードランナー』フリークにもたまらないネタとなったに違いない。

『鉄男 THE BULLET MAN』は、『鉄男』や『鉄男II BODY HAMMER』(92)とは異なり、その存在理由、出生の秘密によりドラマチックな背景を抱えている。明らかになっていく出生の秘密、そして息子を殺した謎の男の度重なる挑発に怒りを抑えきれなくなった鉄男は、自身の意図に反し、より強大なパワーを爆発させる。

『ブレードランナー』のようなCG映像技術を駆使した近未来都市とは違う、現代の東京を舞台にリアリティを追求した本作。そのすべてを観た時、塚本晋也本人が言う「『ブレードランナー』への最大のオマージュ」という本作の見どころについて大いにうなづけるかもしれない。【Movie Walker】

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