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女性版ロッテン・トマト!?映画評価集計サイト「CherryPicks」に注目!

2018年3月25日 20:00

“女性版ロッテン・トマト”が始動! | 写真:SPLASH/アフロ

現在ハリウッドで頻繁に耳にする言葉「多様性」(ダイバーシティ)。女性、マイノリティ、多様な人種にも公平に機会を設けて、作品内だけではなく、制作側の人材としても起用していこうという動きを反映するキーワードだ。

最近では『ムーンライト』(16)、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(17)や『ブラックパンサー』(18)など、主人公が白人ではない作品が次々に登場し、高い評価を獲得。今年のアカデミー賞では、史上初、女性の撮影監督のレイチェル・モリソンがノミネートされるという快挙があった。

そんななか、米国で有名な映画とテレビの評論記事の集計サイト「ロッテン・トマト」に対抗する、女性のための映画評価集計サイト「CherryPicks」(チェリー・ピックス)が話題を呼んでいる。

『イカとクジラ』(05)、『ミニー・ゲッツの秘密』(15)、『スイス・アーミー・マン』(16)などを手掛けてきたフィルムメイカーで女優のミランダ・ベイリーと、プロデューサーで実業家のレベッカ・オーズの2人の女性によって立ち上げられたこのサイトは、女性の意見を反映させる、映画とテレビの評価サイトになるそうだ。

サンディエゴ州立大学の「テレビと映画業界における女性学研究所」が2016年に行ったリサーチによると、「CherryPicks」が対抗する 「ロッテン・トマト」で紹介されている「トップ評論家」の73%は、男性だったそうだ。

「CherryPicks」の創立者のミランダ・ベイリーは「長年、エンタテインメント業界では、出演者および制作側の人材にマイノリティや女性を増やして行く必要性が主張され続けてきました。しかし、このような改革は、観客が求めるコンテンツの定義を変えない限りは不可能です」とコメント。

映画やテレビの人気度を左右するバロメーター的存在である評論家達が白人の男性であるかぎり「人気」の定義も変わらない。それでは製作される作品の内容もいつまでも変わらないと考えたのだ。

「CherryPicks」では、有名女性評論家のレビューに加えて、幅広い観客層の意見を反映するシステムの設立を目指している。多人種の女性はもちろん“女性のアイデンティティー”をもつ評論家のレビューも紹介するそうだ。つまりは、トランスジェンダーの人はもちろん“女性としての思考”を表現したい評論家達が集まり、映画やテレビドラマに対する意見を公開できるプラットフォームになる。

評価のシステムは、山盛りのチェリーがバロメーターとなり、

A Bowl Of Cherries(チェリー山盛り):素晴らしい、絶対観るべき

Pair Of Cherries(チェリー2つ):良い、オススメ

A Single Cherry(チェリー1つ):意見が分かれる

という評価システムになるそうだ。それに加えて「Cherry Check」という、製作過程での女性の活躍や、作品内でのジェンダーの描かれ方を女性のユニークな視点で評価するシステムも組み込まれるそうだ。

そのほかにも「CherryPicks」は、オリジナルの映画レビューの記事や、インタビュー、映画のトップ10リストなど、沢山のコンテンツを紹介するサイトになる。今年の秋に正式にスタートするそうだが、ニュースレターの登録は既に開始しているので、気になる方はサイトをのぞいてみては?

LA在住/小池かおる

「CherryPicks」
■公式サイト:https://www.cherrypicksreviews.com/

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