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井浦新&成田凌、一緒に暮らしてみてわかった“愛おしさ”を語る!

2018年3月15日 14:30

井浦新&成田凌がお互いへの愛を告白!
井浦新&成田凌がお互いへの愛を告白!

“傷だらけ”の男たちの純情を描いた映画『ニワトリ★スター』(3月17日公開)で、井浦新と成田凌が初共演を果たした。クランクイン前には大阪で10日間の共同生活を行い、強烈なパワーを放つ作品に挑んだという2人。「役と自分の境界線がどんどんなくなっていった」と声をそろえる彼らに、本作で築いた特別な関係について思いを明かしてもらった。

本作は、30代半ばとなり、無目的な暮らしを続けることに焦りを感じ始めている草太(井浦)と、草太と常に行動をともにする全身タトゥーの男・楽人(成田)が、予測不能な出来事に巻き込まれていくという物語。メガホンをとったかなた狼監督と旧知の仲である井浦は、絶大な信頼とともに主人公・草太役を任された。「監督との付き合いは、10年くらいになります。まだ『ニワトリ★スター』というタイトルが生まれていないころですね。それが書籍になり、台本になり、スタッフ、役者が集まって…とゼロから1本の映画となって羽ばたいていくまでを見られるなんて、なかなかできない経験」と本作の完成に感無量の面持ちを見せる。

撮影が敢行されたのは2016年の夏。井浦は「まだそのころは、いまほど凌の出演作を目にすることもなくて。僕も昔『メンズノンノ』でモデルとしてお世話になっていましたが、凌のモデルとしての活躍も見たことがなかったんです」と告白。「なんのイメージもなく、『まっさらな1人の青年が楽人役に決まったんだ』と自然に受け止めました。凌が楽人になっていく過程を側で見られたのは、本当に楽しかった」。

一方の成田は「楽人を演じられるのは自分しかいない。この役のために俳優になりました」とかなた監督に熱く訴えたそうで、その気迫が決め手となって楽人役をゲットした。楽人のむき出しの姿がスクリーンに映しだされているが、成田は「かなた監督は『全部出せ』という演出をされる監督。口から手を突っ込んで、細かいところまで引きずり出そうとする」と振り返る。「人間ですから拒否反応もあるし、苦痛な時もありましたが、しょうがない。どうしてもこの役柄をやりたかったんです。『絶対に負けない』と思い、食らいついていきました」。

奇妙なアパートで共同生活をする草太と楽人のように、彼らも一緒に暮らすことで、役を作り上げていった。井浦は「監督から『楽人を演じられるのは自分しかいない』と言ってきたおもしろいヤツがいるという話を聞いていたので、僕は先輩として鼻っ柱を折ってやらなければいけないと思っていたんです(笑)」と相棒となる男の様子を伺ったそう。「でも一緒に暮らしてみて、凌は自信がないからこそ、ついそういうことを言ってしまうヤツだということがすぐにわかって。愛おしさを感じました」。

成田は、井浦の言葉に「恥ずかしい」と照れ笑い。「新さんは、僕にとってもちろん昔から知っている存在で、“優しくてかっこよくてクール”という世の中の人が思う井浦新像、そのままでした。そして想像以上に優しい方。なにを聞いても、120パーセント、200パーセントで返してくれる。新さんにとっては、なにかを求められたら、本気で応えるのが当たり前。底なしだなと思いました。どこまでも深い人です」と、井浦にとてつもない包容力を感じたという。

ピュアすぎるがゆえに突っ走る男・楽人と、彼を包み込むような懐の深さのある草太。彼らもまさに役柄同様の関係性を築いたようだが、成田は「草太と楽人の関係は言葉にしたら“兄弟分”と言えると思います。でも草太と楽人の関係も、僕と新さんとの関係も、なんだか言葉にしたくないような気もしているんです。言葉にするのがもったいないくらいの、“すり減ってほしくない愛”がそこにはあります」とはにかみながらも力強く語る。

井浦も大きくうなずき、「僕にとっても凌にとっても、特別な作品になったと思います。さらけ出しすぎて、自分の恥部がすべて映っているよう」とコメント。撮影から1年半の月日が経ったいま、「凌はすごく輝いている。キラキラしています」と成田の成長に目を細める。「凌って、どこか“危うさ”があるんです。それが魅力だと思うし、だからこそいい芝居ができていく。本作を撮り終えてから、僕は凌の快進撃を目の当たりにしています。毎日、なにかしらの場所で目にするほど一気に駆け上がっていった。それは凌が潜在的に持っていた力なんだろうな」。

さらに「年齢的にもキャリア的にも、まだ一歩踏み出したにすぎないわけですから、これからが楽しみでしかたないです」と続けると、成田はくすぐったくも、なんともうれしそうな笑顔を見せていた。

取材・文/成田 おり枝

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