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岡田麿里の初監督作『さよ朝』公開!舞台挨拶で明かされた制作秘話とは?

2018年2月25日 21:47

左から堀川憲司プロデューサー、rionos、入野自由、石見舞菜香、梶裕貴、岡田麿里監督

『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(13)『心が叫びたがってるんだ。』(15)などの脚本家・岡田麿里の初監督作品『さよならの朝に約束の花をかざろう』。公開初日の2月24日(土)に新宿バルト9にて舞台挨拶が行われ、岡田をはじめ声優の石見舞菜香、入野自由、梶裕貴、主題歌を担当したrionos(リオノス)、プロデューサーの堀川憲司が登壇。本作への思いや制作秘話が語られた。

アフレコ前から声優陣が台本に心震える

公開初日を迎え、監督は「企画が始まって5年。制作が始まって3年。TVシリーズと違い見て下さった人の反応がわからないので、制作中は正しい方向に進んでいるのか不安でした」と話し出す。だが「こうしてたくさんの方に見ていただきうれしいです」と感慨深げに挨拶。

主人公マキアを演じた石見が「初めて台本をいただいた時から、早く大勢の人に見ていただきたいと思っていました」と緊張した様子で続け、『あの花』で主演した入野も「台本を読んで感動のあまり、メールで監督に『素敵な作品になりますね!』って伝えました」と、シナリオ段階からキャストの期待が高かったことが窺い知れる。

【写真を見る】マキアを思わせる白いワンピース姿で登場した石見舞菜香。初日前夜は緊張で眠れなかったそう

本作ではアニメでは珍しく、アフレコ前にキャストが集合し読み合わせを行ったそう。当時、石見は「現場経験もほとんどなく、一杯一杯の状態。でもシーンごとに入野さんをはじめ先輩方に『こういう感情を足してみれば』とアドバイスをいただきました」と振り返る。入野も「僕が教わってきたことを伝えようと思いました」と応えるなど、良質なシナリオの下で、演技のテクニックが受け継がれていたことも垣間見れる。

読み合わせが作画と演技を豊かにした!

マキアが育てる孤児・エリアルを演じた入野は「エリアルは子どもからおじいちゃんまでの一生が描かれます。僕が演じたのはその一部分ですが、読み合わせでは全部演じさせてもらい、マキアとエリアルの関係性を築けたと思います」と読み合わせを活かした役作りを説明。マキアの幼なじみ・クリム役の梶も「役を作り上げ、昇華する時間がありました。クリムは後半病んでしまうのですが、そこを演じるのも楽しかったです」と同調。

岡田の脚本作品では「あの花」のじんたん=宿海仁太役を演じた入野自由が、アフレコ現場で石見へ演技アドバイス

岡田も「作画スタッフもキャストの声を聴きながら画を描いていました。クリムはセリフだけ見ると病む要素が強調されそうですが、梶さんの演技で優しさが表現され、彼の表情が穏やかでせつなく描かれたと思います」と演技が作画に反映されたことを明かした。

梶裕貴は、物語途中から病んでしまうグリムを楽しんで演じていたという

作画スタッフを勇気づけたrionosの歌声

rionosは本作を「歳を重ねた時、人生の出会いや別れがかけがいのない時間だったと思えるように生きたい。そう思える作品でした」と力説。すると岡田は「主題歌をスタッフが聴きながら作業していて、制作陣の支えになっていました」と返し、堀川プロデューサーは「私も聴いていたというより、よく歌っていました。ただスタッフに『なんですかそれ?』って聞かれるんです。同じ曲のはずなのに全然わかってもらえず(笑)」と会場の笑いを誘った。

最後に岡田が「スタッフやキャスト、大勢の人が携わり、この映画が制作され、みなさんにお届けして完成したと思います」と感謝の気持ちを述べ、舞台挨拶は締めくくられた。丁寧に練られたシナリオ、キャストの演技を反映した作画など、オリジナル劇場映画として非常にクオリティの高い一作。岡田監督やキャストの思いを受けとめて、ぜひ映画館で堪能してもらいたい。

取材・文/トライワークス

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