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映画初出演!の『第9地区』主演俳優が語る“黒い液”の味

2010年4月06日 13:27

役柄と違い、実際のシャルト・コプリーは笑顔の素敵なナイスガイ

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督がプロデュースしたとはいえ、監督もキャストもノーネームの制作費3000万ドル(27億円)の超低予算映画なのに、全米で初登場No.1の大ヒットを記録し、その後興収1億ドルを突破! しかも、第82回アカデミー賞では作品賞ほか4部門にノミネートされたウワサのSFアクション映画『第9地区』(4月10日公開)。本作の主演俳優・シャルト・コプリーを直撃!

シャルト・コプリーが演じたのは、南アフリカ共和国のヨハネスブルグに難民として居ついたエビ型のエイリアン(通称“エビ”)たちに強制立ち退きを迫る主人公ヴィカス役。だが、コプリーの本職は映画やテレビ、CMなどのプロデューサーで映画出演は今回が初めてというからビックリ!

「今回はセリフも演技もほぼ即興だったんだけど、スポーツのうまい人がいるように、僕もそういったことに順応できる才能を神さまから授かったと自負していて。だからヴィカスのキャラクターに関しては、映画製作の仕事をしてきた僕の人生経験をそのまま当てはめればいいと思って演じたんだよ」。

とはいえ、後半の追い詰められた演技は芝居の枠を超えている。高圧的なヴィカスが中盤で謎のウイルスに感染し、自らも人類に駆逐される側に転じてしまうところが本作のポイントだが、コプリーのその迫真の演技が彼の恐怖をまるで現実のことのようにリアルに伝え、観る者を圧倒するのだ。

「それは友人でもある監督のニール(・ブロムカンプ)がリアルを追求した結果で、僕らが生まれ育ったヨハネスブルグで撮影したことも大きく影響していると思う。“エビ”の父と息子の家ももともとそこにあった小屋を使ったんだけど、とにかく現場の環境が苛酷でね。空気が汚染されているからにおいがスゴくて、撮影から帰って鼻をかむと黒いモノが出てくる本当に笑えない状況だったんだよ」。

劇中でも黒い液を口や鼻から出したり、キャットフードを食べる悲惨なシーンが連続するが……。「口から出す液は甘くて意外においしかったんだけど(笑)、鼻血のように液を出すシーンは鼻にカプセルを入れなきゃいけなくて、あれは苦しかったな。あと、撮影で食べたのは実はキャットフードじゃないんだけど、プロモーションで行ったテキサスのラジオ局で『食べてみろ!』って挑戦的に突きつけられたので思わず食べてしまったら、撮影で食べたものよりマズくて最悪だったよ(笑)」。

ところで、コプリー自身はもしヴィカスと同じような立場に追い込まれたら、どうするだろう? 「ほとんど同じ感情の動きを経験すると思うし、体の一部が彼のように変わってしまったら、必死に元に戻そうとするんじゃないかな。エイリアンと仲良くなる可能性もあるだろうけど、それでも問題は起こるだろうね。少なくとも飼い犬は見せられない。食べられちゃうかしれないからね(笑)」。【取材・文/イソガイマサト】

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