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アカデミー賞最有力!ギレルモ・デル・トロらが語る『シェイプ・オブ・ウォーター』の現代性とは?

2018年2月23日 18:00

『シェイプ・オブ・ウォーター』から特別映像が到着! | [c]2017 Twentieth Century Fox

歴史的な混戦と謳われている第90回アカデミー賞で最多となる13部門にノミネートされ、作品賞や監督賞など主要部門の最有力候補として注目を集めている『シェイプ・オブ・ウォーター』(3月1日公開)から、ギレルモ・デル・トロ監督とキャストのコメントが収録された特別映像が到着した。

本作で描かれるのは冷戦時代のアメリカを舞台にした種を超えた愛の物語。政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザは、ある日研究目的で運ばれてきた不思議な生き物と出会い、急速に惹かれ合っていく。そして彼女は隣人や同僚の手を借りながら、その不思議な生き物を救い出そうとする。

映像の中でデル・トロ監督は作中の舞台である冷戦期について「みんなが最先端を目指していたと同時に、同時に古いものからの影響も受け続けている」と明かし、その時代を忠実に再現したことに自信の表情。

また主人公イライザを演じるサリー・ホーキンスをはじめ、ホフステトラー博士を演じるマイケル・スタールバーグらが口々に「現代に必要な作品」と語るように、およそ半世紀前の物語でありながら随所に現代に通じるテーマ性が垣間見える本作。

それを最もわかりやすく表現しているのは、イライザの同僚ゼルダを演じアカデミー賞助演女優賞にノミネートされているオクタヴィア・スペンサーが語る「虐げられた人たちの物語」であるという言葉だ。彼女は「人間こそがモンスター。人間とは何なのか、どうあるべきかを問う美しく深みのある物語」と表現している。

トランプ政権の誕生以降、大きく取りざたされている人種や性別などの様々な差別問題。それらに向けた問題提起を、人間と異種の生物との交流と言葉を超えた愛情を通して表現していく本作。その深いテーマ性もさることながら、映像や美術の美しさ、俳優たちの演技や“映画愛”を感じさせるオマージュの数々など、見どころたっぷりの作品に仕上がっている。

昨年のベネチア国際映画祭でお披露目され満場一致で最高賞の金獅子賞に選ばれてからも、全米各地で行われた批評家賞を数多く受賞し、ゴールデン・グローブ賞では監督賞と作曲賞を受賞。まさに2017年を代表する一本として堂々と臨むアカデミー賞の授賞式は、日本時間の3月5日(月)に行われる。いち早く劇場で本作を体感し、その受賞結果に注目してほしい。

文/久保田和馬


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