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にわかに増える“刑務所もの”、手に汗握る本格脱獄映画が上映中

2010年3月20日 17:13

刑務所に入れられた青年が脱獄に命を懸ける姿を描く『抵抗 死刑囚の手記』
刑務所に入れられた青年が脱獄に命を懸ける姿を描く『抵抗 死刑囚の手記』[c]1956 GAUMONT / NOUVELLES EDITIONS DE FILMS

最近『板尾創路の脱獄王』(10)や『真幸くあらば』(10)といった刑務所を舞台にした作品の公開が相次いだが、そんな中また1つ、刑務所を舞台にした作品『抵抗 死刑囚の手記』(公開中)が上映された。

この作品は1957年に公開されたもののリバイバル上映で、その人気はDVD化もされているほど。1943年ドイツ占領下のフランスでレジスタンス運動をし、投獄された青年を描く、日本にも多くのファンを持つロベール・ブレッソン監督の作品だ。

脱獄を繰り返す男を描き、エンターテインメント性の強い『板尾創路の脱獄王』、刑務所内での純愛をつづる『真幸くあらば』と、同じ刑務所を舞台にしていても全く違うカラーを持つ作品たち。『抵抗 死刑囚の手記』はさらにその2つとも異なる強烈な色を放っている。

レジスタンス運動が盛んで、脱獄をしようという考えがバレてしまっただけで銃殺されてしまうような厳しい時代。それでも生きるために執念を燃やし、脱獄を試みた男の姿を映す。かみそりや、安全ピンをこっそり手に入れ、食事のスプーンを研いでノミを作り、看守に見つからないようにそれでドアを少しずつ削る。一方で脱獄に失敗し仲間は銃殺されてしまう。という、この脱獄のドキドキ感たるやこの上ないのだ。

この作品は抵抗と人間というテーマで日本初公開となる『海の沈黙』(47)とあわせて、それぞれ1ヶ月間上映される。一度作品を見た人も、まだ見たことのない人も劇場で手に汗握る本格的な脱獄映画を見られるチャンスだ。【トライワークス】

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