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小栗旬監督、映画宣伝について朝の5時まで熱い飲み!

2010年3月04日 20:51

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の実行委員長、澤田宏一氏とパチリ

小栗旬の初監督作『シュアリー・サムデイ』(7月17日公開)が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010」でワールドプレミアを行ったその翌日、現地で監督と主要キャスト7人による初めての記者会見が行われた。

本作は、高校時代に起こした爆破事件で自身と周りの人たちの人生を狂わせた5人が一発逆転を狙う青春ムービー。記者会見では、まず撮影中の想い出が語られた。出演の小出恵介は、「去年の夏、ほぼひと月撮影に携わったわけですけど、落ち着いて芝居をするシーンはなくて、ずっと走っていたという印象です」と語る。「大変だったけど、それがこの映画の雰囲気に合っていたような気がして。余裕のある撮影だったら、この映画の追い込まれたようなパワーは出てこなかったと思います」。

続いて、ムロツヨシがキャストとスタッフの結束力が固かったことを主張する。「僕はみんなよりも撮影日数が少なかったんですけど、ほかのキャストの方たちがどんどん仲良くなっていくのがうらやましかったですね。それと、小栗監督がスタッフさんとの距離を少しずつつかんでいくのをキャストとして、友人として見ているのが幸せでした」。

だが、時にはより高いものを目指す中で口論になることも。しかもその中心人物が、たったいま、キャストの仲の良さを語っていたムロだから驚く。勝地涼が次のように証言する。「仲間に突然なれるわけがないので、コミュニケーションをとるために撮影前からよく飲みに行ったり、楽器の練習を一緒にしたんですけど、練習初日から意見の食い違いで僕とムロくんが喧嘩して……(笑)」。

その言葉を鈴木亮平が「本人からは言いづらいと思うので僕が代わりに」と引き継ぐ。「最年長のムロツヨシが最年少の勝地涼に噛みついていて、“あっ、なんかヤバいな”と思っていたら、勝地がいきなり持っていたグラスをバーンと置いて、『あんたとはやってられねえよ!』って言ったんです。その姿を僕は冷静に見ていて“あっ、この映画いけるな”と思いましたよ(笑)」。

すると当事者のムロが他人事のように語る。「僕らの間に小出くんがパーッと入って、『ちょっと待てよ、言葉が違うだけで向かっているところは一緒だよ』って言ったんです。それで喧嘩が終わって、みんなの気持ちがひとつになったんですよ。喧嘩した甲斐がありました(笑)」。

鈴木もキャスト同士のあり方に喜びを覚えたようだ。「みんな同年代で知り合いだから、会話はフランクなんだけど、その裏には同業者のライバルたちの前でヘタな芝居はしたくないというすごい緊張があって。その関係がずっと保たれている現場だったので楽しかったですね」。

さて、そんなキャスト陣の充実ぶりが伺える『シュアリー・サムデイ』だが、前日のワールドプレミアで一般の観客に初めて見てもらって、監督とキャストはどんな手応えを得たのだろう? そのあたりを直撃すると、「取材があって上映に立ち会えなかったので、どれぐらいみんなが感じてくれたのか、正直分からなかった」と小栗。

「昨日の夜は、最終的に勝地くんの部屋で朝の5時まで飲んでたんですけど、話題になったのは“昨日の舞台挨拶はちょっと失敗したな”ってことで。ひとりひとりがきちんと話すんじゃなくて、ゴチャゴチャした僕の映画のように、誰かが喋ってるときに茶々を入れたりした方がよかったと思って」と意外な言葉が返ってきた。ムロが続ける。「そこから最後には小栗旬が“これからの宣伝方法”を語る熱い飲みになって。こんなに熱い監督がいますか!?(笑)」。

ワールドプレミアは確かに熱気に包まれ、観客に好意的に受け入れられていたと思う。だが、小栗旬監督と主要キャストはその反応に浮き足立つことなく、もうすでにずっと先を見つめていた。どうしたら『シュアリー・サムデイ』をたくさんの人の心に届けられるのか? 7月17日(土)の公開に向け、彼らの挑戦はまだ始まったばかりなのだ。【取材・文/イソガイマサト】

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