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[最速レビュー]『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は想像を遥かに超えた、シリーズ屈指の快作

2017年12月13日 2:00

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の最速レビューをお届け! | [c]2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ」史上最大の“衝撃”との謳い文句に、シリーズ最長となる152分の上映時間もあいまり、国内初上映の劇場の中は、得もいえぬ緊張感で溢れていた。とはいえ、始まりを告げるオープニングクロールだけで、一瞬にしてその緊張を解きほぐし、映画を観ることの幸福へと誘ってくれるのが、このシリーズの何よりの魅力ではないだろうか。

前作のラストで“伝説のジェダイ”ルーク・スカイウォーカーと出会ったレイ。レイが戻ってくることを待つレジスタンスと、彼らを追い込むカイロ・レンをはじめとしたファースト・オーダー。この3つの物語が巧みに混ざり合い、めまぐるしく、そして軽やかに駆け抜けていく本作を一言で表すならば「“葛藤”の先にある“希望”の物語」といったところだろうか。

J.J.エイブラムスという若き天才クリエイターが紡ぎ出した、このシークエル・トリロジーの第2作を『LOOPER/ルーパー』(12)や『ブラザーズ・ブルーム』(09)のライアン・ジョンソンという特異な才能の持ち主がメガホンをとるとなれば、想像の範疇を容易に超えていく物語が構築されていくのは至極当然のことのように思える。

戦闘シーンのダイナミックさに、あらゆるキャラクターが常に俊敏に動き回るという映画的な魅力も事欠かさずに、予想通りの展開と予想を裏切る展開とが繰り返されるのだから、一筋縄ではいかない豊富なドラマ性がまだまだこのシリーズには秘められていると再確認できる。まさに、不朽の娯楽作であることの何よりの証だ。

また、中盤と終盤にそれぞれ登場する、動物たちの群れが走り抜けていく場面の圧巻の美しさ。これまでのシリーズからさらに進んだ、新たな映像表現を繰り出したという自信が顕著に表れている。ライアン・ジョンソンという監督は、これまでは映像よりも台詞に重きを置く作風が目立っていただけに、そのどちらにも力を発揮したことは実に大きい。

そして何といっても魅力的なのは、真面目かつスマートにシリーズの歴史を踏襲した前作『フォースの覚醒』とは打って変わり、ユーモラスな場面を随所に織り交ぜ(あたかも長尺となることを想定していたかのような)、そしてシリーズファンならば心を鷲掴みにされずにはいられない場面が幾度となく訪れることだ。

今後さらに新たな3部作の構想が進んでいるが(しかも本作を手がけたライアン・ジョンソンが主導で!)、このシークエル・トリロジーこそ、プリクエル、オリジナルとそれぞれ3本ずつ連なってきたクロニクルの、毅然としたフィナーレとなるような予感が、より一層強まってくる。

いずれにしても、今回のラストシーンには、また新たな“希望”の誕生を予感せずにはいられない。まずは2年後に予定されている「エピソード9」で、このシークエル・トリロジーがどのように幕を閉じるのか、大いに期待したい。

文/久保田和馬

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