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高校生の心の内をリアルに描く、「あの花」『ここさけ』「ガンダム」も手掛ける“岡田麿里”とは?

2017年10月25日 9:28

教師に恋する女子高生のピュアなラブストーリー『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(10月28日公開)。生田斗真&広瀬すずの共演でも話題の本作の脚本を執筆したのは、数々のアニメ作品を手掛けるヒットメーカー・岡田麿里。今年4月に公開された『暗黒女子』(17)に続き、これが自身2作目の実写映画となる。

『ちはやふる』(16)や『チアダン』(17)などでも高校生を演じた、広瀬すずが『先生! 、、、好きになってもいいですか?』で先生に恋する少女を好演 | [c]河原和音/集英社 [c]2017 映画「先生!」製作委員会

“心の描きかた”が魅力

岡田は、今春まで放送されていたTVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(15-17)でシリーズ構成も務めるなど、青春映画からまったく方向性の異なるSFアニメまで、守備範囲が広いクリエイターである。そんな彼女の代表作と言えば、11年放送のTVアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(「あの花」)と、15年公開の映画『心が叫びたがってるんだ。』(『ここさけ』)。どちらも岡田の出身地・埼玉県秩父市を舞台に高校生の物語がつづられ、大人も楽しめるアニメとして広く一般層へも受け入れられた。

11年にTVアニメが放送され、13年には映画も公開された『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 | [c]ANOHANA PROJECT

15年に劇場アニメが公開され、17年には実写化もされた『心が叫びたがってるんだ。』 | [c]KOKOSAKE PROJECT

その魅力をひとつ挙げるならば、自身の過去に裏打ちされた“リアルな心情描写”だろう。「あの花」の主人公・じんたん(声:入野自由)は母親の死や高校受験の失敗をきっかけに、学校へ登校せず引きこもり生活を送るようになる。『ここさけ』の主人公・順(声:水瀬いのり)は幼いころ、自分のおしゃべりがきっかけで両親が離婚。以来、言葉を発するとお腹が痛くなる“呪い”にかかってしまう。

糧となった“10代の経験”

実は岡田自身も小学~高校時代に登校拒否を繰り返し、同時に母親との不和にも悩んだことを自伝「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」で告白している(母親と娘の不和は11年放送のTVアニメ「花咲くいろは」にも描かれている)。じんたんや順が抱える思いや、周囲との関わりから生じる心の機微に、多感な青春時代を過ごした岡田の経験が投影されているであろうことは想像に難くない。

『あの花』の主人公・じんたんは志望校に落ちたことで引きこもり生活を送っていた | [c]ANOHANA PROJECT

『ここさけ』のヒロイン・成瀬順は両親の離婚の原因が自分にあると思い、口を閉ざしてしまう | [c]KOKOSAKE PROJECT

しかし、岡田は彼らを“かわいそうな人”として描くのではなく、年齢相応の幼さやズルさ、カッコ悪さといったリアルな部分にもまっすぐ向き合って描いている。それは劇中、痛みを伴う展開を生み出すこともあるが“等身大”の心情が丁寧に描写され、キャラクターと同じ世代から、その時代を経験した大人まで、幅広い層の共感を呼ぶ。登場人物の不器用な生き方に親しみを抱き、時に温かい涙がこぼれる。

『先生!』の次は、監督デビューも

『先生!』は数々の青春映画のヒット作を生み出した三木孝浩監督と初タッグ。恋する気持ちを抑えきれないヒロインの姿、その思いにどう接すればよいか戸惑う教師、それぞれの心情がどのように描かれていくのか?映画ファンにも、アニメファンにもスクリーンで確かめてみてほしい。

また、岡田は18年2月24日(土)公開のアニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』で長編監督デビューを果たす。自ら脚本を執筆した世界観を、どのように演出するのか?こちらも楽しみである。【トライワークス】

■『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
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■『心が叫びたがってるんだ。』
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