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不況下でホラー映画がヒットする「法則」は本当か?

2009年11月15日 10:36

不況の時代に恐怖はつきもの
不況の時代に恐怖はつきもの

景気が低迷するとホラー映画がヒットする、というのはよく聞く話。確かに、世界恐慌下で大ヒットした『フランケンシュタイン』(31)をはじめ、経済の低迷期にホラー映画の秀作が生まれた例は数多いが、バブル全盛の80年代にもスプラッター・ホラーの大ブームがあった。不況とホラーの関係、その真相は?

不況時にホラーが流行る理由として「ギャーギャー騒いでスッキリする」「暗い世相を反映している」と言われる。だが、号泣ドラマや爆笑コメディでも、同じぐらいのスッキリ感が得られるし、優れた映画の多くは無意識に世相を反映しているもの。たとえばゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68)はベトナム戦争の暗喩だというのが定説だが、ジョージ・A・ロメロ監督にその意図はなかったという。

ただ、不況になるとホラー映画が増えるのは事実らしい。人間が本能的に恐怖を抱く「暗」と「狭」に着目したイギリスの洞窟ホラー『ディセント』(06)が、低予算の小品ながらスティーブン・キングに絶賛され大ヒット。同じく低予算で続編『ディセント2』(公開中)が作られたように、アイデア一発で勝負できるホラーは製作費が安く済むからだ。

数が増えればそれだけヒットの確率も高くなるわけだが、それではあまりに味気ないので、こんな新説はいかが──「六本木」が「ギロッポン」となる業界用語方式で、「不況」を訳すと「キョウフ(恐怖)」。不況とホラーは表裏一体。不景気にホラー映画がヒットする可能性は限りなく高いのだ。【映画ライター/安藤智恵子】

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