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ムーア監督が斬る!『沈まぬ太陽』も驚く米パイロットの低賃金

2009年10月31日 8:42

『キャピタリズム マネーは踊る』で、アメリカの資本主義の弱点に斬りこんだ、ドキュメンタリー映画界の革命児マイケル・ムーア | [c]2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC

日本航空の再建問題に揺れ、『沈まぬ太陽』(公開中)が大ヒットしている今、ドキュメンタリー映画『キャピタリズム マネーは踊る』(12月5日公開)内で描かれる米国航空会社の悲惨な現状にびっくり。この件で突撃取材をしたのは、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02)などのドキュメンタリー映画界の寵児、マイケル・ムーア監督だ。

『ボウリング・フォー・コロンバイン』では銃社会を、『華氏911』(04)ではアメリカ同時多発テロを巡るブッシュ政権の対応を、『シッコ』(07)では医療問題を果敢に斬ってきたマイケル・ムーア監督。本作ではアメリカの資本主義(キャピタリズム)の弱点をいろんな角度から斬って斬って斬りまくる。その中のひとつのトピックとして取り上げられているのが、米国航空会社の内情だ。

劇中では、年収200万円(!)くらいで働くパイロットの悲惨な労働環境を取材。たとえば「年収は、タコス屋(実際に例として挙げられたのは米国タコスチェーンのタコベル)よりも安い」というコメントには思わず耳を疑う。

映画には、2009年1月15日にUSエアウェイズ1549機をハドソン川に不時着水させ、155人の搭乗客の命を救った民間航空のパイロット、チェズレイ・サレンバーガー氏も登場。あの後サレンバーガー氏は、劇的なヒーローとしてあちこちのメディアに登場したが、彼自身も今のパイロットが置かれている現状を訴えていて、なんだか胸が痛くなる……。

『沈まぬ太陽』と『キャピタリズム マネーは踊る』をセットで観ると、航空会社の大変な実情がリアルに見えてくる。いずれも映画としては見応えたっぷりの秀作なので、ダブルでおすすめしたい。【Movie Walker/山崎伸子】

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