浅野忠信、海外進出で行き着いた境地を語る。『マイティ・ソー』から『ミッドウェイ』までハリウッドで見た風景 - 2ページ目 |最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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インタビュー 2020/9/28 22:00

浅野忠信、海外進出で行き着いた境地を語る。『マイティ・ソー』から『ミッドウェイ』までハリウッドで見た風景

「戦争ほどバカげたことはないと、僕は思っています」

浅野は、山本五十六海軍大将(豊川悦司)の部下である山口多聞少将役
浅野は、山本五十六海軍大将(豊川悦司)の部下である山口多聞少将役Midway[c]2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

1942年、ハワイ諸島北西のミッドウェイ島に、巨大な航空母艦や“大和”を含む戦艦、戦闘機、急降下爆撃機、潜水艦などが出動し、日米軍が激闘を繰り広げた。劇中で再現された兵士たちの激戦や司令官たちの緊迫した頭脳戦には息を呑む。山口多聞少将が南雲忠一中将(國村隼)らのジャッジに納得がいかず、自らの立場にジレンマを抱えるというシーンもある。

「多聞さんは頭のいい人だから、戦況や日本軍の司令官などの偉い人たちが考えていることを常に捉えて、先手を打っていきたいタイプの方だったのではないかと。考える時間もないなかでいろんな作戦を練りますが、上官の命令は絶対に聞かなければいけないから自分が思うように軍を動かせない。本当に複雑な状況で自分の役割を全うしていくんですが、僕なら耐えられないと思います」。

日本軍を指揮する、山本五十六海軍大将
日本軍を指揮する、山本五十六海軍大将Midway[c]2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

上官の山本五十六海軍大将役を演じた豊川については「豊川さんが自分の上司役で良かったです。日本でも共演させていただいてるし、信頼できる先輩が上官役をやっているという心強さがありました」と笑顔で語る。

真珠湾の奇襲攻撃からミッドウェイ海戦に至るまで、すさまじい戦闘シーンが展開される。疑似体験とはいえ、俳優として戦火に身を置くと「本当に戦争は恐ろしい」と常々実感させられるそうだ。

「以前、戦場カメラマン役をやったことがありますが、本当にこの弾丸が当たったら死ぬという状況がリアルにあったんだなと思いました」と、過去に主演を務めた『地雷を踏んだらサヨウナラ』(99)の撮影時を振り返った。

「海外での撮影で鉄砲を使う時は、スタッフさんが『中に弾丸が入っていません。これは偽物です』と、ちゃんと俳優さんに見せてくれるんです。実際の戦争では、いきなりバンバン!とやり合うわけですから、とても恐ろしいこと。丸焦げの死体の人形が置いてあるだけでも、気持ち悪いですし。さらに戦闘機や戦車を使い、とんでもない威力の爆弾を爆発させるでしょう。いまでも世界で同じようなことが繰り返されていますが、戦争ほどバカげたことはないと思います」。

第二次世界大戦で日本とアメリカが命運を分けたミッドウェイ海戦を描くスペクタクル巨編
第二次世界大戦で日本とアメリカが命運を分けたミッドウェイ海戦を描くスペクタクル巨編Midway[c]2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

緊迫感あふれる戦闘シーンが満載の本作だが、現場はとても穏やかな雰囲気だったそうだ。本作を率いる指揮官であるエメリッヒ監督の人となりについて、浅野は「とても温厚でやさしい方。現場が慌ただしくなることが一度もなかったのは、監督の人柄によるものかと」と語った。

「現場にはあまり撮影に慣れてない若い俳優の方もいたけど、監督がとても優しく接するので、彼らの緊張がどんどんほぐれていくんです。それにより俳優同士の関係性もよくなり、リアリティがどんどん出ていきました」。

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