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南沙良、ミニシアターを巡るVol.2 下高井戸シネマ(後編)

2020年9月23日 11:14

「DVD&動画配信でーた」と連動した連載がリニューアル! 私、南沙良が、ミニシアターを巡り(まずは関東近郊から)、その劇場の魅力や特徴を皆さんにお伝えします。題して「彗星のごとく現れる予期せぬトキメキに自由を奪われたいっ」。第2回は下高井戸シネマさん(後編)。代表の木下陽香さんとの対談の模様をお届けします!

連載リニューアル第2回は、下高井戸シネマ代表、木下さんにお話を伺いました
連載リニューアル第2回は、下高井戸シネマ代表、木下さんにお話を伺いました撮影/杉映貴子 ヘアメイク/坂本志穂 スタイリスト/道券芳恵 衣装協力/コンジェ ペイエ アデュートリステス

「“懐かしい”や“落ち着く”を提供する場所です」

木下「実は私、代表になって間もないんですよ。前の会社を辞めたのが去年の9月で…」
南「まだ最近じゃないですか! えっと…前の会社って!?」
木下「それまでは損害保険会社に勤めてました。前館長だった父が突然亡くなったので、退職して後を継いだんです。畑違いだし、ろくに引き継ぎも受けてないので、最初は大変でした。父は自ら経理をやってたんですけど、ファイルにパスワード・ロックをかけたまま亡くなってしまって(笑)」
南「笑いごとじゃないです(笑)。
改めて、下高井戸シネマさんの特徴を教えていただけますか」
木下「60年以上やっているので、地元で“懐かしい”や“落ち着く”を提供する場所になっていることですね。お客さんはほとんど近所の方。主婦やおじいちゃんやおばあちゃんが、平日の昼間にふらっと映画を観に来て、帰ったら夕飯の準備をする。そんな感じですね」

「私なら、サメ映画をラインナップしたい!」

南「いいなあ。うちの近所にも映画館が欲しいです。結構遠くて、映画を観に行くだけでもちょっとした旅で…。(特集上映リストを見て)あ、『シェルブールの雨傘』! 小さい頃に家族で観て以来、大好きです」
木下「ミシェル・ルグラン特集ですね。南さんなら、うちでどんな作品をラインナップします?」
南「サメ映画!」
木下「サメ? 『ジョーズ』とか?」
南「『シャーク・ナイト』とか(笑)」
木下「サメ映画ってリアルで怖いですよね。ゾンビ映画に比べてずっとリアリティがある」
南「分かります! でもサメが竜巻に乗って飛んでくるみたいなのも好き(笑)。ただ、B級だと下高井戸シネマさんにハマらないかな?」
木下「そんなことないですよ。うちは昔から『色をつけない』のがポリシーのひとつなんです。音楽映画もドキュメンタリーも、ハリウッドもインドも、偏りなく。古い名作だけでなく、新作をちょっと遅れて上映したりもします」

【写真を見る】館内には、木下さんのお父様の好きだったアラン・ドロン出演作のポスターが
【写真を見る】館内には、木下さんのお父様の好きだったアラン・ドロン出演作のポスターが撮影/杉映貴子 ヘアメイク/坂本志穂 スタイリスト/道券芳恵 衣装協力/コンジェ ペイエ アデュートリステス

「昔、星野源さんがギターを忘れて帰ったそうです(笑)」

南「ところで名物の食べ物もあるそうですが、実は私、映画館でものを食べない派なんです。昔はポップコーンを買って食べてたんですけど、一度も食べ切れたことがなくて(笑)。映画が終わっても食べ終わらないし、結局買うのをやめました」
木下「ええ!? 私なんて最初の10分で完食しちゃうのに!」
南「シネコンのポップコーンは最小サイズでも大きいんです」
木下「私みたいな客がすぐ食べ終わらないようにですね(笑)。昔の映画館はもっと小ぶりでしたよ」
南「シネコンとの違いと言えば、席が予約制じゃないんですね」
木下「昔の映画館はそうでしたよ。整理券を配らない館は、扉が開いたら客が席取りに殺到します」
南「大変ですね、それ」
木下「でも予約制じゃないから、『行くつもりだったけど、雨だからやーめた!』ができるんですよ」
南「いいですね! 私、予約したけど雨が強くて行くのが億劫だなあ…ってことがよくあるので。じゃあ最後に、下高井戸シネマさんの長い歴史で何か事件など…」
木下「2006年に、星野源さんがあるライブ・イベントの前座で当館にいらしたんですが、ギターを忘れて帰られたそうです」
南「いい事件ですね(笑)」

南沙良直筆の周辺マップ!
南沙良直筆の周辺マップ!

取材・文/稲田豊史

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映画館からの帰り道は、
ただ歩いているだけなのに
普段の何倍も世界が輝いて見えたり、
たくさんの情報が飛び込んでくる。
あの高揚感が大好き。

●下高井戸シネマ
公式サイト http://www.shimotakaidocinema.com/
住所 〒156-0043 東京都世田谷区松原3-27-26
電話 03-3328-1008
最寄駅 京王線・東急世田谷線下高井戸駅

●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ、東京都出身。
第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞、その後同誌専属モデルを務める。
女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。
その後、行定勲さんが監督を務めた、ロックバンド・レベッカさんの17年ぶりの新曲「恋に堕ちたら」(17)のミュージックビデオに主演。
2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)では映画初主演ながらも、第43回報知映画賞・新人賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が業界関係者から高く評価される。
2019年は、第30回フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞作『ココア』(フジテレビ系)でドラマデビュー&ドラマ初主演を務め、2月8日公開の映画『21世紀の女の子』内の『愛はどこにも消えない』(19/松本花奈監督)、5月17日公開の映画『居眠り磐音』(19/本木克英監督)、8月24日公開の主演映画『無限ファンデーション』(19/大崎章監督)に出演。
2020年は、アーティスト・sumikaの新曲「エンドロール」(20)のショートフィルムで主演を務めるだけでなく、3月4日放送のドラマ『ピンぼけの家族』(BSプレミアム)でヒロイン、3月20日全国公開の映画『もみの家』(20/坂本欣弘監督)で主演、8月放送の大阪発ショートドラマ『これっきりサマー』(NHK大阪)で岡田健史さんとダブル主演を務める。また、11月下旬放送予定の特集ドラマ『うつ病九段』(BSプレミアム)、2021年3月5日公開の映画『太陽は動かない』(21/羽住英一郎監督)への出演を控える。
その他、「キリン 午後の紅茶」イメージキャラクター、ソフトバンク「SoftBank学割」CMキャラクターを務め、現在は江崎グリコ「ポッキー」イメージキャラクターを務める。

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