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『探偵物語』…“ドジな探偵さん”を松田優作が好演!薬師丸ひろ子との身長差ディープキスの衝撃

2020年9月13日 20:30

1970年代後半から1990年代前半にかけて、日本映画界に大きな風を吹かせた“角川映画”として製作、大林宣彦監督、原田知世主演の『時をかける少女』と併映された『探偵物語』(83)。赤川次郎の小説を原作に、薬師丸ひろ子と松田優作が共演し、1983年の配給収入では邦画2位となる28億円を記録したヒット作が、NHK BSプレミアムにて9月14日(月)に放送される。

【写真を見る】清純派・薬師丸ひろ子の魅力が爆発!『探偵物語』のファッションにも注目
【写真を見る】清純派・薬師丸ひろ子の魅力が爆発!『探偵物語』のファッションにも注目[c] KADOKAWA 1983

イメージを裏切る!松田優作の頼りない探偵ぶり

1週間後にアメリカ行きを控えた裕福な女子大生の新井直美と、彼女のボディガード兼監視役として雇われた探偵の辻山秀一が殺人事件に巻き込まれ、その謎を解こうしているうちに恋に発展していく様を描く本作。直美役には、デビュー作『野性の証明』(78)、『セーラー服と機関銃』(81)など角川映画によって見いだされ、当時抜群の人気を誇っていた薬師丸がキャスティング。一方、辻山には、押しも押されぬ演技派スターだった松田がキャスティングされ、年齢と身長の差の大きな凸凹ぶりも話題を集めた。

そんな一世を風靡していた俳優たちの魅力的な演技が大きな本作の見どころの一つ。薬師丸は、天真爛漫で好奇心旺盛な直美を屈託のない表情でチャーミングに演じており、快活な姿がとにかくかわいらしい。それでいながら、辻山の行動に一喜一憂するようないじらしい姿も見せており、少女と大人の狭間を行き交うような表情のギャップで魅力を十分に発揮した。

松田優作の頼りにならない探偵ぶりがユニークな『探偵物語』
松田優作の頼りにならない探偵ぶりがユニークな『探偵物語』[c] KADOKAWA 1983

一方、意外な姿を見せているのが松田だ。彼が演じる探偵と聞けば、ついハードボイルドなものを期待してしまうが、“尾行ひとつ満足にできないのかしら、ドジな探偵さん。”というキャッチコピーが語っているように、この辻山は基本的に自分から動くことがなく、直美に振り回されてばかりの頼りにならない男。事件の容疑者として疑われる元妻を直美の家に匿えば、いい感じになっちゃったりとデリカシーもなし。ヨレヨレな男にもかかわらず、そこはさすが松田と言うべきか、こんな役でも妙な色気を放っているのだ。

まさかの生々しい描写がてんこ盛り…!

薬師丸主演の角川映画ということで、軽やかなアイドル映画かと思うと裏切られる。ピンク映画出身の根岸吉太郎監督作ということもあってか、やけに生々しい描写も多いのも特徴の一つで、ラブホテルでのシーンなど昭和なテイストが漂う濡れ場が随所に差し込まれている。

そして、生々しさという点で大きな話題を集めたのが、映画のクライマックスに訪れる直美と辻山のキスシーンだ。約30cmという身長差を埋めるため辻山が身をかがめると、なんと貪り合うように全力のディープキス!松田はともかく、清純派のイメージが強かった薬師丸の思いもよらぬ姿に当時衝撃を受けたという観客も多かったことだろう。

その後、1984年と2018年の2回にわたってドラマ版が作られており、いまなお根強い人気を持っていることがわかる本作。なにかと一筋縄ではいかない一風変わったテイストを、未見という人はぜひチェックしてみてほしい。

文/トライワークス

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価格:2,000円+税
発売元・販売元:株式会社KADOKAWA

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