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トム・クルーズよりも人気だった!?青春映画のスター、エミリオ・エステヴェスが代表作を更新

2020年7月19日 15:30

ある公共図書館を舞台に、一人の図書館員と行き場のないホームレス集団がワンフロアを占拠する騒動がぼっ勃発する『パブリック 図書館の奇跡』(公開中)。予測できない展開と、優しさやユーモアにあふれた語り口で心を温かくしてくれるこの作品で監督・主演を務めるのが、エミリオ・エステヴェス。
この名前に、「あ、懐かしい」と思う人もいるだろう。なにしろ80年代の青春映画ブームをけん引したスターであり、マット・ディロンやトム・クルーズらと共に総称された若手俳優集団「ブラット・パック」の中心人物。トム・クルーズと同時期にブレイクを果たし、絶大な人気を誇った彼のスターぶりを、再発見してみたい。

実直な図書館員役を演じたエミリオ・エステヴェス
実直な図書館員役を演じたエミリオ・エステヴェス[c]EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

まずはバックグラウンドからしてすごい。1962年生まれのエステヴェスの両親は、『地獄の黙示録』(79)のウィラード大尉役で知られる名優マーティン・シーンと、女優でプロデューサーのジャネット・シーン。弟は『プラトーン』(86)の出演はもとより、幾多のスキャンダルでも有名なチャーリー・シーン。ほか、弟ラモン、妹レネも俳優であり、ハリウッドの中でも有名すぎる芸能人一家の出身だ。私生活では、シンガーのポーラ・アブドゥルとの結婚(2年で離婚)や、同じ「ブラット・パック」世代のデミ・ムーアとの婚約(3年で解消)などでも知られており、女性関係も華やか。

そっくりな父親マーティン・シーンと
そっくりな父親マーティン・シーンと写真:SPLASH/アフロ

16歳の時、マット・ディロン主演の『テックス』(82)で映画デビューを果たしたエステべス。続いてフランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』(83)に出演。(日本公開は『テックス』の方が後だった)。厳しい環境のなかで生きる若者たちの仲間との絆や未来への希望を描く『アウトサイダー』は日本でも大ヒット。
主演のマット・ディロンや、ダイアン・レイン以外ほぼ無名だったキャスト陣の中には、「ベスト・キッド」シリーズのラルフ・マッチオ、『ヒッチャー』(85)のC・トーマス・ハウエル、『セント・エルモス・ファイアー』(85)のロブ・ロウ、『ダーティ・ダンシング』(87)のパトリック・スウェイジ、そして、トム・クルーズがいた。『アウトサイダー』は「ブラット・パック」映画の元祖であり、エステヴェスら出演した若手俳優は、日本でYAスターと呼ばれて人気を集めた。

【写真を見る】約35年前のエステヴェスが麗しい…!レスリングのスター選手を演じた『ブレックファスト・クラブ』
【写真を見る】約35年前のエステヴェスが麗しい…!レスリングのスター選手を演じた『ブレックファスト・クラブ』[c]1985 Universal Studios. All Rights Reserved.

さらにエステヴェスの快進撃は続く。鬼才アレックス・コックスの『レポ・マン』(84)でパンク青年を演じて注目された彼は、役柄も一転、青春映画の金字塔となる傑作2本に出演する。1本は、『ピッチ・パーフェクト』(12)や『スパイダーマン:ホームカミング』(17)など多くの作品でオマージュがささげられている、ジョン・ヒューズ監督の『ブレックファスト・クラブ』(85)。
休日に補習で学校の図書館に集められたはみ出し者の高校生たちを描く本作では父親からの圧力にさからえないレスリング部のアンドリュー役。もう1本は、大学を卒業後、仕事や恋愛に迷える男女7人を描く青春群像劇『セント・エルモス・ファイアー』で、大学時代の先輩に恋焦がれて進路まで変えようとするカービー役を演じた。どちらも、やる気はあるけど空回りといった憎めないキャラクターで、見た目はマッチョだがどこかお坊ちゃまぽい雰囲気というエステヴェスの持ち味と見事にシンクロしていた。

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