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『新聞記者』現象を支えた、熱烈な映画愛!“市民映画館”シネ・ウインドの取り組みとは

2020年7月3日 21:00

第42回日本アカデミー賞で最優秀作品賞など主要3部門に輝いた『新聞記者』
第42回日本アカデミー賞で最優秀作品賞など主要3部門に輝いた『新聞記者』 [c]2019『新聞記者』フィルムパートナーズ

第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・最優秀主演男優賞の3部門を獲得するという快挙を成し遂げた藤井道人監督の『新聞記者』が、7月19日(日)夜9時にWOWOWシネマで、いよいよテレビ初放送される。

昨年6月に劇場公開されるや大きな話題を集め、各地で異例のロングランヒットを記録した本作だが、そのなかでもひときわ大きな応援をしていたのが、新潟県新潟市にある「市民映画館シネ・ウインド」と、同館をホームに活動する「新潟藤井組」の人々だ。
このたびシネ・ウインドの井上経久支配人と、新潟藤井組の発起人である清野明日香にオンライン取材を行い、『新聞記者』と藤井監督の魅力について熱く語ってもらった。

「『新聞記者』には、お客様から『日本映画に希望を持てた』と声がありました」」(井上)

1985年に市民からの募金によってオープンした「市民映画館シネ・ウインド」
1985年に市民からの募金によってオープンした「市民映画館シネ・ウインド」

1985年に新潟市内にあった名画座が閉館したことをきっかけに、有志で募金を集めてオープンした「シネ・ウインド」。その特徴は“市民映画館”という名のとおり、運営から上映作品の選定に至るまでを市民会員が行う、全国でも珍しい市民参加型の映画館であるということ。会員数はいまや2000人を超え、新潟市民だけでなく北海道や九州など全国から集まっているのだとか。
また上映ラインナップもドキュメンタリー映画やインディペンデント作品など幅広く、井上は「会員の方からのリクエストはもちろん、この映画を新潟の人々に届けたいか、ということを考えながら選んでおります」と、劇場としてのポリシーを語る。

日本映画界の未来を担う新鋭、藤井道人監督
日本映画界の未来を担う新鋭、藤井道人監督

そんなシネ・ウインドと藤井監督との出会いは、2018年に公開された『青の帰り道』だったという。
清野は「元々は出演者の横浜流星くんのファンで、新潟でも上映したいと思ってリクエストしたのが始まりでした。地元に残った者と上京した者の対比が描かれた映画なので、やはり地元で観るということにこだわりたかった」と、井上に直接会ってその強い想いを伝えたのだという。
その後、念願かなって上映が実現し、公開初日には藤井監督が舞台挨拶に登壇することに。そして清野をはじめ、上映のために奔走した有志の人々が藤井監督の人柄や作品に感銘を受け、『青の帰り道』以降も藤井監督を応援していこうと考えたことから“新潟藤井組”の発足に至ったとのこと。

昨年11月にはシネ・ウインドで特集上映「藤井道人ムービーセレクションvol.1」が開催されることになった。そこでは『新聞記者』と『青の帰り道』に加え、『7s セブンス』(15)や『光と血』(17)といった初期作品を含めた4作品が上映。そのなかでも『新聞記者』の反響はあまりにも大きかったようで、井上は「ほかの上映作品と比較してもずば抜けた動員を記録しました」と振り返り、「お客様からは『日本映画でもこのような社会派作品ができたんだね』、『日本映画に希望を持てた』といった声がありました」と嬉しそうに振り返った。


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