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本当にこれでシリーズ完結!?最新作の監督が語るランボーの変化とは

2020年6月25日 17:30

【写真を見る】『ランボー ラスト・ブラッド』の監督を務めたエイドリアン・グランバーグ
【写真を見る】『ランボー ラスト・ブラッド』の監督を務めたエイドリアン・グランバーグ写真:SPLASH/アフロ

元グリーン・ベレー(米陸軍特殊部隊)の帰還兵、ジョン・ランボーの戦いを描いた「ランボー」シリーズ。その最新作『ランボー ラスト・ブラッド』が6月26日(金)より公開される。本シリーズは、4作品とも異なる監督が手掛けており、第4作目『ランボー 最後の戦場』(08)は、主演のシルヴェスター・スタローン自身が監督を務めた。第5作目となる本作でメガホンをとったのは、メル・ギブソン主演『キック・オーバー』(12)で監督と脚本を手掛けたエイドリアン・グランバーグだ。子どものころから「ランボー」と一緒に育った大ファンだという監督が、本作への思いと喜びを語ってくれた。

ナイフは第一作目から彼が肌身離さず持ち歩いている武器の一つ
ナイフは第一作目から彼が肌身離さず持ち歩いている武器の一つ[c] 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

「僕は『ランボー』(82)ファンの第一世代で、ランボーと共に育ってきて、映画の仕事を始める前からファンなんだ。今回の仕事で、スライ(スタローン)と撮影の現場にいる事を“人生でやりたいことリスト”から消したよ(笑)。そしてランボーは、スライが生み出し40年間育て上げたもの。だから変えるわけにはいかないんだ。スライとはシーンについて話し合い、彼がランボーに命を吹き込んだ。彼がすごいのは、常に俳優であり、選択肢を示す監督でもあるんだ。ランボー流の哲学に則って、複数のアプローチで演技を撮影した、素晴らしい経験だったよ」とスタローンを讃えた。

本作を手掛けるにあたり、監督はランボーの物語を見つめ直したという。「ランボーの家族や出身については、今までの映画だけでなく小説も参考にした。米国の先住民族とのハーフで、アリゾナで育ったことなど学び直した。今作は、前作からちょうど10年後を描いている。彼は自分が育った故郷の牧場に帰ってきたんだ。彼の変化で明らかなのは、年老いたことだね。あの年代では10年の違いは大きいよ。60歳から70歳になるんだから。ランボーは、とても穏やかで今までにない静かな状態で、落ち着いた所にいるんだ」。

今作でランボーは故郷に戻りカウボーイとして暮らしている
今作でランボーは故郷に戻りカウボーイとして暮らしている[c] 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

第2作目以降、ラストはランボーがどこかへ旅立ってしまうシーンで締めくくられていた。新作が公開される度に、独り彷徨うランボーが、どこにいて何をしていたのか冒頭で明かされるのがファンの楽しみの一つであったが、今回の冒頭は以前とは異なるという。「ランボーのファンたちは、冒頭に何かあると期待するかもしれない。今回の彼は、バンダナをしていないし、軍服も着ていない。牧場で平穏に暮らす、ジーンズを履いたカウボーイなんだ。おそらく観客は映画を観ながら、それが何を意味しているのか考えるだろう。本作では私たちは意図して、物語の初めに悪の存在や悪行を描かなかったんだ」。

今作で描かれるのは、アリゾナで、古くからの友人とその孫娘と平穏に暮らしているランボーの姿。ところが孫娘が人身売買カルテルに拉致され、救出に向かうことになる。もちろん頭脳を駆使したアクションも満載だが、監督が特にこだわったという場所でのシーンがあるという。「トンネル(地下壕)のシーンだね。トンネルはランボーにとって、自分の過去をすべて見る場所。彼の精神に繋がる通路であり、心の奥底にあって、絶えず彼を苦しめ続ける過去の記憶を象徴しているんだ」。

監督こだわりのトンネルでのアクションは必見
監督こだわりのトンネルでのアクションは必見[c] 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

約40年間続いた『ランボー』シリーズ。今回、最終章とされているが続編は考えているのだろうか?「本作が最後の作品になるかは分からないが、僕の勝手を言うなら彼の物語が完結した事を願っているよ(笑)。この映画には“人間愛”がある。その中で、ずっとランボーは人として進化してきた。彼が今までたどって来た道のりと、彼の過去が今にどのように繋がるのか。皆さんは、今回初めてランボーが家族のために立ち向かっている姿を目にする。こういった彼の姿は予想外かも知れないが、だからこそ価値があると思うんだ」。

自分の居場所、国から愛される事が叶わなかった孤独な男ランボーが、故郷を舞台に家族のため、再び過去の自分と向き合うことになる。最後にランボーは本当の“愛”を手に入れる事ができるのだろうか。彼の人生を見届けてほしい。

文/編集部

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