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by やまひで
  • 1969年3月(木)公開  
    おるいのためにも、どうかこのあっしに死に花を咲かせてやっていただきます
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    • 切ない
    • ロマン
    • 泣ける
    • セクシー

     いつものテーマソングをBGに森の中を行く秀次郎を左側からお供をするカメラは(1:20分代)、秀次郎に近づいたり、離れたりする(二回)。それから、カットが少々早くなり、ショットがバーストと、頭から膝までのアメリカン・ショットとを交互に繰り返す(四回)。すると、そこから更にカットのテンポを速めて、秀次郎の肩までのプロフィールが9回連続の「激写」となる。十回目からまたバーストのショットに戻ると、秀次郎は森の小道を抜け出る。そこから、道を右に曲がる秀次郎の後ろ姿のショットになり、テーマソングの一番が終わる直前、秀次郎の後ろから、オフの「秀次郎さん!」と呼ぶ風間の声が聞こえる。ここまでで、1:21分ちょっと。本作以降本シリーズの最後の9作目までの編集を担当したのは、田中修、キャメラマンの坪井誠とのこの仕事、蓋し、日本アカデミー賞ものであろう。

     さて、本作のストーリーの目玉は、何と言っても、藤純子の役回りである。風間は、藤が演ずる、元柳橋芸者おるいの旦那で、ストーリーの始めに、風間は因縁あって秀次郎と対決し、左腕を切られてその腕が使えなくなってしまうという曰く付きである。それにまた、おるいは、やくざとのいざこざで左手に怪我をした秀次郎を偶然に手当てをして、それが縁で、秀次郎のことも悪くは思っていない。そのおるいと秀次郎の気持ちの関わり合いがなんとも色っぽい。とりわけ、おるいを演じる藤の、成熟した女の香を濃厚に匂わせ、しかもそれに不倫の感覚が混ぜ込む演技には、観ている40代以降の男性の誰もが「悩殺」されたのではないだろうか。それでも、操を通して、愛する夫、風間の腕の中で死んだおるいの薄幸は、本作の男と男の世界に、男と女の色恋沙汰を添えるのであった。

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