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晴耕雨読
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 上記した「ameblo」に主要投稿を移しました。HNは同じ「晴耕雨読」です。運動不足を反省し、今年の5月よりジムに入会しました。還暦前2年の年齢と5年ぶりのジムワークにへたり気味ですが、キックボクシングスクールにも参加して、老体に鞭打っています。3分間縄跳び×3回から始まり、シャドーを経て、パンチ&キックのキックミットやヘビーサンドバッグ、スパーリングの2時間の練習をプロのキックボクサーたちと週2回(他、週4回のトレーニング)行っているので、帰宅途中の下りのエスカレータでは足を踏み外すわ、自宅に到着するのは午前様だわになっています。詳細は私のブログ。
 高校~大学生時代にノートに書き込んでいた映画レビュー「映画徒然草」とその後社会人になってから鑑賞した映画と共にレビュー投稿しています。私が文学や映画へ興味を持ったのは、高校生時代の恩師で、現在は別府大学教授になられた、倉田紘文教授と衛藤賢史教授の薫陶のお陰です。また、いつも私のレビューに注目して頂いているユーザーの方に厚くお礼を申し上げます。

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by 晴耕雨読
  • 2009年7月(土)公開  
    不器用な姉妹にシュプレヒコールをお願いします
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     当初、四館で公開されていた映画が全米で拡大公開され大ヒットしたのは、サブプライムローン問題やGM破綻などの失敗を乗り越えて、人生の再起にかける人が増えたアメリカ合衆国国民の共感を得たからでしょう。私たちはアメリカ合衆国と言えば、ニューヨークやシカゴ、フィラデルフィア、ロスアンジェルス、サンフランシスコと言った大都市で働く、名門大学出身のエリート層の人々をイメージしますが、広大な面積のアメリカ合衆国国民の大多数は大都市を訪れることもなく一生を終えている筈です。そんな市井の人々が等身大の家族に共感して口コミによって奇跡のヒットに繋がったのでしょう。ハイスクール時代は学園のアイドルとしてスター的存在であっても、シングルマザーと言う境遇は30代の負け組であり、アメリカ合衆国が抱えるシングルマザー問題はジェイソン・ライトマン監督の「JUNO/ジュノ」の早すぎる妊娠でも描かれていました。地方のハイスクールではアメリカンフットボールのヒーローとチアガールのヒロインであっても有名大学に進学しなければ、所轄警察署の下っ端警察官でしかなく、田舎町でのサービス産業で薄給に我慢しなければならないのが現実です。学生時代には見下していた女性同級生が優雅な生活をしているのを見る時のヒロイン・ローズの表情が何とも言えずにいいのです。

     アメリカ合衆国は海外領土を別として、本土の48州と飛び州のアラスカとハワイの2州に連邦直属の首都ワシントンD.C.から構成されますが、徹底した学歴社会の中で、アメリカン・ドリームを達成出来るのはほんの僅かの人々です。主人公の姉妹を演じるエイミー・アダムスもエミリー・ブラントも向上心は持っているのですが、田舎の高校を卒業した学歴と言う設定。姉は日本で言う「宅地建物取引主任者」の資格を目指していますが、シングルマザーと言うハンディを抱えているので、勉強にも身が入らず、ハイスクール時代の恋愛関係を引きずって不倫関係を続けています。妹も姉とあまり変わらない白眼視してしまう自堕落な生活を繰り返していますので最初は軽蔑の視線で見ていました。アメリカ合衆国では職業や収入、社会的地位は超一流校のハーバード大学、プリンストン大学、エール大学とそれに準ずるコロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学の卒業と言う学歴に大きく依存しますので、主人公の姉妹二人が成功するのは絶望的です。良好な教育を受ける機会は親の収入・資産に依存するのは先進諸国の現実であり、TVドラマ「菊次郎とサキ」で、たけしの母親が語っていた「貧乏の輪廻」は、所得・資産格差が学歴社会を通して次の世代の所得格差に受け継がれることなのでしょう。

     尊敬には程遠いキャラクターの一家なのですが、何故か温かい心を失わない姉妹と負け組みであるアラン・アーキン演じる父親に親しみを覚えていきます。殺人や事故現場の掃除人を描いた映画には「ザ・クリーナー 消された殺人」がありましたが、日本でも収入が高い職業として認知されてきています。高度の学歴社会であるアメリカ合衆国ではサクセスストーリーに繋がることはないでしょうが、心の再生を感じさせるエンディングが心地よい作品です。二人の姉妹が幼いときに母親が自殺してしまっています。姉妹の両親が低所得者であったことは、消火栓のシャワーで遊ぶ姉妹の場面で想像がつきます。貧しい中にあってゴージャスには程遠い遊びに興ずる姉妹の楽しい表情を見るだけで目頭が熱くなりました。彼女の母親は美しかったこともあって、短いセリフを話すテレビドラマに出演していたのですが、ハリウッドで成功する美女にはもれたのでしょう。母親からそのセリフを何度も聞かされていた姉妹が母親が出演したドラマを偶然のテレビ放送で観るシーンもほんのりと温かい感情に包まれます。

    【早稲田松竹】劇場鑑賞

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