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晴耕雨読
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 上記した「ameblo」に主要投稿を移しました。HNは同じ「晴耕雨読」です。運動不足を反省し、今年の5月よりジムに入会しました。還暦前2年の年齢と5年ぶりのジムワークにへたり気味ですが、キックボクシングスクールにも参加して、老体に鞭打っています。3分間縄跳び×3回から始まり、シャドーを経て、パンチ&キックのキックミットやヘビーサンドバッグ、スパーリングの2時間の練習をプロのキックボクサーたちと週2回(他、週4回のトレーニング)行っているので、帰宅途中の下りのエスカレータでは足を踏み外すわ、自宅に到着するのは午前様だわになっています。詳細は私のブログ。
 高校~大学生時代にノートに書き込んでいた映画レビュー「映画徒然草」とその後社会人になってから鑑賞した映画と共にレビュー投稿しています。私が文学や映画へ興味を持ったのは、高校生時代の恩師で、現在は別府大学教授になられた、倉田紘文教授と衛藤賢史教授の薫陶のお陰です。また、いつも私のレビューに注目して頂いているユーザーの方に厚くお礼を申し上げます。

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by 晴耕雨読
  • 1975年3月(土)公開  
    ATG 艶笑・青春・娯楽作品
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     私が映画小僧としてイタリア製西部劇や東映任侠映画に通っていた1970年代前後、キネマ旬報のベスト10の大部分がATG作品に席巻されていました。ATGは良質の芸術映画を製作するという趣旨のもとに設立されましたが、如何せん製作費が1000万円と言うショボさと初期作品に見られた難解さゆえに映画小僧の私は回避していました。但し、「吶喊」あたりからだと思いますが、青春映画・娯楽映画の色彩を濃くし始めて、巨匠だけでなくポルノ映画出身の才能ある若手監督を積極的起用し始めたのと、監督の意気に呼応するように大物俳優たちが友情出演することで結構面白い映画が出来上がっていました。

     「吶喊」も幕末の戊辰・奥羽戦争に参加を余儀なくされた若者たちの破天荒な生き様を通して、明治維新という変革の意味と変革の姿を浮き彫りにした艶笑・青春・娯楽映画です。映画冒頭は老婆の語りから始まりますが、なにやらこの老婆は女に見えません。不可思議に思いながらも映画終盤で再びこの老婆が登場して物語の解説を締め括りますが、ここでようやく老婆の正体が国民的(男)性歌手であることが分かりました。そして老婆の腰に巻かれているものは…。「吶喊」は戊辰・奥羽戦争での局地戦とも言うべき物語ですが、登場する人物は板垣退助や大隈重信、土方歳三と言った大物であり、徳川幕藩体制による封建主義での被抑圧階層である小作人の千太が貧乏で嫁も貰えないというのに、徳川側についてしまうところが面白いのです。

     戊辰戦争は薩・長・土・肥の「禁門の変」あたりからの会津藩への憎悪から始まり、奥羽戦争は奥羽諸藩の殿様への敬意を示さない奥羽鎮撫総督・世良修蔵参謀への激怒から始まった様子が良く分かります。そもそも武士の惻隠の情を陣笠程度の足軽が会得している筈もなく、越後長岡藩の郡奉行・河井継之助の例にしても河井継之助が恭順の意を示して、三顧の礼をもって接しているのも関わらず成り上がり武士が尊大な態度を取ったために、平和裏に解決する筈の交渉事が決裂してしまい双方の多くの人間が亡くなってしまいました。

     「吶喊」は破天荒な映画に見えますが、時代考証は正確です。仙台藩士、福島藩士有志が金沢屋を襲撃して、世良修蔵を阿武隈河原で斬殺するリアリズムの中にあって、遊郭・金沢屋での千太と遊女・テル。官軍側に就いた万次郎はミステリアスな女・お糸のお陰で童貞を卒業するという色っぽいシーンの面白さ。そして、クライマックスは官軍に包囲された会津鶴ケ城を目指して、会津藩士と一緒に一世一代の獅子舞を舞いながら前進するのですが、ここは見ものです。しかし、女のやわ肌を知ってしまった千太と万次郎は不謹慎にも籠城する婦女子を手籠めにしようと行動する可笑しさ。勿論、不謹慎な男は薙刀で武装した腰元によって撃退されてしまいます。「吶喊」はコメディタッチの作品ながら、徳川幕府に殉じた人々は新撰組をはじめとして下級武士や、博徒、百姓、土方などだったことを正確に描いてあり、戦争の犠牲になる婦女子や少年が暴行されて殺害される惨状も画面に登場します。

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