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チャ-ルズ・ブロンソンの魅力を最大限に引き出したサスペンス映画の傑作です。それもその筈、脚本のセバスチャン・シャプリゾはブロンソンをモデルに書き下ろしたそうです。ブロンソンはハリウッド映画界では混血アメリカン役(実際はロシア人なのです)などで出演していて存在感はありましたが、なかなか主役を張れる程の芽が出ませんでした。しかし、フランスに渡ってアラン・ドロンという美男子と共演した「さらば友よ」で渋い男の魅力で開眼したのです。勿論、この脚本を書き下ろしたのもセバスチャン・シャプリゾです。そして、今回は「太陽がいっぱい」の名匠ルネ・クレマン監督がメガホンを取っているので、サスペンス溢れる見事なミステリー映画に仕上がっています。
舞台はフランスの避暑地として有名なコートダジュール。メランコリックな音楽(フランシス・レイ)が気だるそうな空気を漂わせて、シーズンが終わった秋の避暑地の雰囲気を感じさせてくれます。監督の手にかかれば、ビジュアル的に難のある男ブロンソンもアメリカ陸軍大佐というミステリアスな雰囲気のある男を熱演しています。名匠の手腕にかかれば、ごく普通の男女でも見事に魅力ある人に変身させることが出来るのです。マルレーヌ・ジョベールというソバカス顔の女性に惹かれたのは私だけではないでしょう。ラストシーンは名作「太陽がいっぱい」を彷彿とさせますが、これこそ、セバスチャン・シャプリゾによるルネ・クレマンへのオマージュに他なりません。
そして、この映画は法政大学一年生として、上京したときに、東京の”有楽座”にガールフレンドを同伴した記念すべき作品なのです。同伴頂いた女性は高校二年生のときの初デートで「戦争プロフェッショナル」を我慢しながらも見てくれた人でした。東京は男をロマンチックな映画に誘わせる力がありますね。
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