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 上記した「ameblo」に主要投稿を移しました。HNは同じ「晴耕雨読」です。運動不足を反省し、今年の5月よりジムに入会しました。還暦前2年の年齢と5年ぶりのジムワークにへたり気味ですが、キックボクシングスクールにも参加して、老体に鞭打っています。3分間縄跳び×3回から始まり、シャドーを経て、パンチ&キックのキックミットやヘビーサンドバッグ、スパーリングの2時間の練習をプロのキックボクサーたちと週2回(他、週4回のトレーニング)行っているので、帰宅途中の下りのエスカレータでは足を踏み外すわ、自宅に到着するのは午前様だわになっています。詳細は私のブログ。
 高校~大学生時代にノートに書き込んでいた映画レビュー「映画徒然草」とその後社会人になってから鑑賞した映画と共にレビュー投稿しています。私が文学や映画へ興味を持ったのは、高校生時代の恩師で、現在は別府大学教授になられた、倉田紘文教授と衛藤賢史教授の薫陶のお陰です。また、いつも私のレビューに注目して頂いているユーザーの方に厚くお礼を申し上げます。

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by 晴耕雨読
  • 1984年10月公開  
    映画美学の交錯構築
    タグ :
    • セルジオ・レオーネ
    • 感覚的
    • 独創的
    • 知的

     セルジオ・レオーネ監督の遺作になった作品です。原題と同じ邦題が使用されていますが、昔々アメリカで…の三部作の集大成として観ることをお勧めします。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のOnce upon a time in America はイタリアンウエスタンで大成功したレオーネ監督はハリウッドから招待されて、最初にこの映画を手掛けようとしましたが、ハリウッド資本家たちはレオーネ監督に西部劇を要求したのです。よって、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の脚本は12年間に渡って練り直されきた歴史があるそうです。

     昔々アメリカで…三部作の第一作は、「ウエスタン」Once upon a time in the West であり、ヘンリー・フォンダを悪役に起用してイタリア製西部劇三部作の大ヒットを引き継いで再び大成功。レオーネ監督同様に男を描かせたら見事な映画を作り上げるジョン・ヒューストンという名監督がいましたが、彼も女性を描くのを苦手としていましたね。そんな汗臭い男たちの映画の題材を西部劇に求めてに続く第二作が「夕陽のギャングたち」です。一部ヨーロッパでの原題は、Once upon a time in the revolution と言います。

     映画全体に流れる蒸気とモノトーンな雰囲気は1920年代から30年代の景観を見事に描いており...美術、衣装、デザインを総括するようにエンニオ・モリコーネの音楽が絡むのです。イタリアンウエスタンの時代よりレオーネ監督作品の音楽を手がけてきたモリコーネの最高の名曲と言っていいでしょう。レオーネ監督独特のゆったりとしたテンポのドラマの空気の流れ、臭いを全身で感じ取る事が出来ます。デニ-ロの哀愁を含んだ顔に最高の絶大な効果を与えているのではないでしょうか。

     ユダヤ移民の子たちはアメリカの下層階級で蠢きながらも、禁酒法施行を利用して稼ぐことを覚え、その金を仲間共同のものとして駅のロッカーに常置しておくことを誓い合います。しかし、地廻りギャングの襲撃で一番幼い仲間が射殺されてしまったことに激怒した主人公のヌードルスは襲撃犯と警察官を刺殺してしまうのです。刑務所行きとなったヌードルスを見送る少年たちを遠景撮影した描写と護送車の中のヌードルスのクローズアップは見事なシーンでした。
     
     この映画はディレクターズカットの完全版で観ることをお勧めします。デボラの子がマックスにそっくりなので唖然としたヌードルスというシチュエーションは50歳を超えたときに理解しました(鈍感です)。30年の歳月が流れて会ったマックスは財団理事長として政財界に君臨しており、ヌードルスの裏切りは全てマックスが計画した事が判明します。ヌードルスはマックスの邸宅をあとにしますが、彼のあとを追ってきたマックスは、ゴミ清掃車の後部に設置しているローリングに身を投じて自殺したのではないでしょうか(再び鈍感)。もう一つの推理は、あの清掃車がタイミングよくあの時間あの場所にいるのも不自然なような気がするのです(清掃車はマックスの姿を確認してから動き出しているような気もします)。マックスに真相を暴露されたら困る政財界の関係者たちが雇った殺し屋という見方も出来ます。自殺するのに、ゴミ清掃車に飛び込むのはどう考えても不自然です(鈍感!?)。エンディングのヌードルス(デニ-ロ)がみせる込み上げてくる笑いも謎ですが、回答は更に人生を重ねたときに、また観て推理してみたいと思っています。

     セルジオ・レオーネ監督は「風と共に去りぬ」のリメイクと、レニングラードの戦いを映画化することを考えていたそうです。昔々アメリカで…の三部作でノスタルジーにひたりながら、レオーネ監督だったらどんな映画になっただろうと空想するのもいいですね。 ウイリアムバーグ橋を背景に蘇えった1920年代のマンハッタンはレオーネ監督の遺作に相応しく永遠に残る名画面でした。


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