ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち|MOVIE WALKER PRESS
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ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち

2020年8月7日公開,102分

インディアンの音楽界への関わりを紐解くドキュメンタリー。リンク・レイのインスト曲『ランブル』の逸話を皮切りに、インディアンをルーツに持つミュージシャンたちがいかにポピュラー音楽に影響を与えたか、そしてなぜ歴史から抹殺されたかを明らかにする。自らも先住民の血を引く元ザ・バンドのロビー・ロバートソンやブラック・アイド・ピーズのタブーのインタビューや、ジミ・ヘンドリクス、チャーリー・パトン、バフィ・セイント・マリーらインディアン・アーティストの秘蔵映像も収録。サンダンス映画祭ワールド・シネマドキュメンタリー映画賞ほか受賞多数。

予告編・関連動画

ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

アメリカン・インディアンのロック・ギタリストにしてシンガー=ソングライターのリンク・レイによる1958年発表のインスト曲『ランブル』は、ロックの誕生に大きな影響を及ぼしたと言われている。『ランブル』はディストーション(音の歪み)とフィードバック(アンプとギターとの共鳴によって生み出されるノイズ)を初めて用いた楽曲で、暴力行為を駆り立てるのではないかと恐れたラジオ局から、放送禁止処分にされた数少ないインストゥルメンタルのシングル盤の一つでもあった。本作はこの『ランブル』のエピソードを皮切りに、インディアン文化を禁止し、検閲し、抹消しようとする試みにも関わらず、アメリカ先住民の音楽がいかにアメリカのポピュラーミュージックに不可欠なものであるかを探求していく。デルタ・ブルーズの父チャーリー・パトン、1930年代から40年代のスウィング界でナンバーワンといわれたミルドレッド・ベイリー、カナダ生まれのフォーク・シンガー、バフィ・セイント・マリー、そしてロックに革命をもたらしたギターの鬼才、ジミ・ヘンドリクスは、皆インディアンの血を引いている。しかし、そのことについて言及されることはほとんどない。そんな彼らにまつわるエピソードを、彼らをよく知るだけでなく、共に演奏したアーティストたち、バディ・ガイ、クインシー・ジョーンズ、トニー・ベネットからイギー・ポップ、スティーヴン・タイラー、スティーヴィー・ヴァン・ザントらによって語られる。さらにはボブ・ディラン、ザ・フー、自らもインディアンをルーツに持つロビー・ロバートソン擁するザ・バンドなどのライブ映像やアーカイヴ、現在も歌い継がれる先住民たちの演奏風景も交えながら、インディアンの音楽界への関わりを多角的に解明し、失われた文化の復権を高らかに謳い上げる。

作品データ

原題
RUMBLE The Indians Who Rocked The World
映倫区分
G
製作年
2017年
製作国
カナダ
配給
マーメイドフィルム=コピアポア・フィルム
上映時間
102分

Photo by Bruce Steinberg, Courtesy of linkwray.com [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.8
  • 元電気メーカー社員

    4
    2020/9/3

    リンク・レイの「ランブル」は、話の「掴み」。そこから話は19世紀まで遡り、ロックに留まらずジャズにも及ぶ、インディアンとアメリカのポピュラー音楽との、深い関わりが解説されていく。

    新たに発見された話は、実はひとつも無い。関係者は知っていた話ばかり。けれどそれが公に語られることは無かった。と言うより、語るのが許されなかった。

    100年以上に渡る、アメリカンインディアンと、アメリカのポピュラー音楽との関係が、21世紀になってようやく解禁されたという現実。

    なぜ本作で、アメリカ先住民のことを、「ネイティブ・アメリカン」とは呼ばず、「インディアン」という古い呼称を使ったのかは? 劇場で販売されているパンフレットに書いてあります。

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  • 4
    2020/8/12

    出て来るミュージシャンたち凄い。
    インタビューだけじゃなく、ライブシーン、フェスシーンふんだんだし、ずっと演奏が流れてて耳が幸せ。
    元々、アメリカインディアンの教えが好きで本集めて研究してたけど、リズムも好きだったみたい。

    私たちの音楽は、ここで生まれる。耳から入り口から出ていく。

    ってセリフ好き。

    遠方の仲間と音で連絡を取るからと
    奴隷がドラムを所有する事が禁止され見つかったら死刑だった時代に、ギターを叩いてドラムみたいに使う手法が生まれたんだって。

    インディアンは狩猟民族だから、逃亡し襲いに来るのを警戒し、男を輸出し代わりに従順な黒人を輸入したって。

    Guardians of the Galaxyのお馴染みのシーンも出て来る♪
    ウッドストックも。
    邦ロックにハマってフェスに行く前のイメージは、映画で見るA Walk on the Moonのヒッピーな世界だったから、日本は健全だ…って思ったなぁ。

    ギターに痺れるんだけど、ギターのコード進行の話とか、興味深い。
    凄いギタリストたちだった。

    でも、なんと言っても、Randy Castillo‼︎
    やっぱり最高に格好良い〜‼︎
    常にリズムを刻むインディアンな環境が彼を育てたのは納得なんだけど、年中和太鼓のリズムが聞こえて来る環境で生まれ育ったのに、リズム感、皆無。

    洋ロック好きならたまらないと思うし、ブルーズやジャズ、フォーク、ピップホップ等々色々出て来るから洋楽好きは楽しい筈!
    メモ取りながら見たかった。

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    ネタバレあり
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  • regency

    3
    2020/8/5

    インディアン(アメリカ先住民)、または彼らをルーツに持つミュージシャンたちが、いかにアメリカのポピュラー音楽に影響を与えてきたか。元々音楽史に疎かったとはいえ、知られざるエピソードが続々と出てくるのにまず驚かされる。
    「耳なじみのあの曲も、インディアンの血を引くミュージシャンが手がけていた」といった事実を知る人も少なくないはず。
    クインシー・ジョーンズ、イギー・ポップ、スティーヴン・タイラー、スティーヴィー・ヴァン・ザントらミュージシャンや、この手の映画では常連になりつつあるマーティン・スコセッシ監督といった証言者たちの面々も豪華。

    元々アメリカ大陸の先住民だったのに、いつの間にか僻地に追いやられてしまったインディアン。彼らはその怒りや哀しみを音楽に変えてきた。21世紀になっても、そのムーブメントは変わっていない。

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