ナオミ・ワッツ
エイミー・エドガー
『クローバーフィールド・パラドックス』のジュリアス・オナー監督がメガホンをとり、2019年のサンダンス映画祭で絶賛を浴びたサスペンスドラマ。誰からも愛される主人公ルース・エドガーを『イット・カムズ・アット・ナイト』のケルヴィン・ハリソン・Jr.が演じ、『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタヴィア・スペンサー、『或る終焉』のティム・ロス、『インポッシブル』のナオミ・ワッツらが共演する。
※結末の記載を含むものもあります。
アメリカで白人の養父母とともに暮らす高校生のルース・エドガー。彼はアフリカにある戦火の国で生まれたが、言語や文化など多くのハンデを克服。人々に慕われ、模範的な生徒として称賛されていた。しかし、ある課題のレポートがきっかけで、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立してしまったルースは、危険な思想に染まっているのではないかと疑われてしまう。
エイミー・エドガー
ハリエット・ウィルソン
ルース・エドガー
ピーター・エドガー
Dan Towson
監督、製作、脚本
脚本、原作、製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作
製作
音楽
音楽
撮影
美術
編集
衣装
字幕翻訳
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両親も絡んでくるか。
メインはルースとハリエットの対峙である。
学もあり人望厚く人を惹き付ける話術。彼のような人物をワンダーボーイというのかな。
アメリカ前の過去が彼を飛躍させるか、足かせになるか、彼のさわやかな笑顔からは彼の本心を読み取るのは至難。
ハリエットの想像するような思想や行動ならば?彼女の痛恨のミスは学校や教師という権力をふりかざしてしまった。
母親の助けもあったから事は彼の通り。大概の母親は子供を守りたいものであるのも計算か。
幼少期の環境は自己を形成する土台となる。それは変えることはできないと思う。
O.スペンサーほどの演技力がないと到底ルースと対峙するシーンは緩くなってしまうだろうな。拍手。
人種、見た目、印象。
思い込みや、型にはめた類型で、人を判断するアメリカ社会をえぐる一作。
義母役のナオミ・ワッツと、養子のルース役ケルビン・ハリソンのW主人公。
ルースとは「光」。
黒人が暗く閉じ込められる箱の国で、彼は光となるのか?光が逆に濃い影を新たに作るのか?
教師の周りで起きた事件の真犯人が誰かという謎解きもなく、心情を台詞で吐露することもない。
淡々と状況証拠だけ積み上がり、真実の判断は観客に委ねるという、観客に厳しい作り。
それが面白さを生み、むしろ説明しないのが本作の重要なポイントとして作られていることは理解できるものの…
とんどの人はわかりにくさに「ぽかーん」として、「で、伝えたいことは何?」と戸惑って終わりのような気がしました。