
SKIN/スキン
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評価・レビュー3.8
米国のレイシスト集団“ヴィンランダーズ”の共同創設者ブライオン・ワイドナーの実話を映画化。白人至上主義者グループ主宰者の下で育ち、その中核を担うようになったブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、過去と決別しようとするが……。出演は「ロケットマン」のジェイミー・ベル、「パティ・ケイク$」のダニエル・マクドナルド。監督のガイ・ナティーヴが手掛けた短編「SKIN」がアカデミー賞短編実写賞を受賞したことで、長編映画化が実現した。
ストーリー
※結末の記載を含むものもあります。
反ファシスト抗議を行う人々に、猛然と襲いかかるスキンヘッドの男たち。その中の1人、ブライオン・“バブス”・ワイドナー(ジェイミー・ベル)は、十代で親に見捨てられ、白人至上主義者グループを主宰するクレーガー(ビル・キャンプ)とシャリーン(ヴェラ・ファーミガ)の下で、実の子のように育てられた。筋金入りの差別主義者に成長したブライオンは、今やグループの幹部として活躍。タトゥーショップで働く彼の体には、鍵十字など、差別的なメッセージを込めた無数のタトゥーが刻まれていた。だが、3人の幼い娘を育てるシングルマザーのジュリー(ダニエル・マクドナルド)との出会いが彼を変える。これまでの人生に迷いを感じ始めたブライオンは、グループを抜け、ジュリーと新たな生活を始めることを決意。だが、前科とタトゥーが障害となり、なかなか仕事が見つからない。さらに、彼の裏切りを許さないかつての仲間、スレイヤー(ダニエル・ヘンシュオール)たちからも日々、脅迫が続いていた。家族の安全と自らの幸福との間で悩むブライオンに、反ヘイト団体を運営するダリル・L・ジェンキンス(マイク・コルター)が、転向の手助けを申し出る。ある裕福な女性が、彼のタトゥー除去に資金を提供するというのだ。過去の自分と決別するため、ブライオンは、計25回、16カ月に及ぶタトゥー除去手術に挑むが……。
キャスト
ジェイミー・ベル
ブライオン・ワイドナー
ダニエル・マクドナルド
ジュリー・プライス
ビル・キャンプ
フレッド・クレーガー
ルイーザ・クラウゼ
April
ゾーイ・コレッティ
Desiree
カイリー・ロジャーズ
Sierra
コルビ・ガネット
Iggy
マイク・コルター
ダリル・L・ジェンキンス
ヴェラ・ファーミガ
シャリーン
ダニエル・ヘンシュオール
スレイヤー
スタッフ
ガイ・ナティーブ
監督、製作、脚本
ジェイミー・レイ・ニューマン
製作
オーレン・ムヴァーマン
製作
セリーヌ・ラトレー
製作
トルーディ・スタイラー
製作
ディロン・D・ジョーダン
製作
ザカリー・タイ・ブライアン
製作総指揮
ニック・マーシャル
製作総指揮
トレヴァー・マシューズ
製作総指揮
ニック・ゴードン
製作総指揮
アルノー・ポーティエ
撮影、撮影
ミレン・ゴードン=クロージャー
衣装、衣装
リー・パーシー
編集
マイケル・テイラー
編集
ダン・ローマー
音楽
ロバート・L・ハイマーズ三世
製作総指揮
リー・アン・コリー
製作総指揮
トミー・メイ
製作総指揮
デイル・ローゼンブルーム
製作総指揮
メリアム・アラシッド
製作総指揮
クリオス・ソン
製作総指揮
ピーター・ソビロフ
製作総指揮
マイケル・ソビロフ
製作総指揮
ファン・シャオファ
製作総指揮
ナー・ヤン
製作総指揮
ダニエル・ネグレアヌ
製作総指揮
デヴィッド・カン
製作総指揮
ローレンス・カンチェリエーリ
製作総指揮
ランディ・カンチェリエーリ
製作総指揮
エンリコ・サライヴァ
製作総指揮
作品データ
- 原題
- SKIN
- 映倫区分
- R15+
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- コピアポア・フィルム
- 上映時間
- 118分
[c]2019 SF Film, LLC. All Rights Reserved. [c]キネマ旬報社
映画レビュー
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エル・トポ
42020/7/25[ルース・エドガー]が、どんなに優秀であっても、たった一度の躓きでも許せずに人に完璧を求めた結果、その人の人生を台無しにしてしまう教師の話だった。
これは、赦しがいかにして個人を救い、その廻りの人々も救っていくのか、という話。実話だからこその説得力がある。
私自身も誰かを許せない事があるけれど、考えを改めた方が良いのかも。綺麗事抜きでそう思った。
実際、画面は暴力の連続で綺麗事の入る隙間なんかありはしない。これが現実なんだろう。だからこそ赦す事の難しさがリアルに迫ってくる。
2019年にオスカー受賞の短編も併映されたが、これが今回の作品に繋がったのが良くわかった。通常の料金で併映してくれた映画館に感謝。続きを読む閉じる
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コージィ
42020/7/4実話もの。
いやー、こわいこわい。
暴力を繰り返す白人至上主義のカルト差別主義者(レイシスト)集団の共同創設者の男が、自らの犯したことに後悔と罪悪感を抱き、愛する人に出会ったことを機に普通の暮らしがしたくて脱会を企むのだが。
それを許さないと、脱走先の別の州まで追いかけてきて、脅迫、暴力、銃撃を繰り返すかつての仲間たち。
シーンのほとんど全てが暴力。
カルトがどうやって新規加入者を勧誘して取り込むのかの手口まで紹介し、卑劣な存在であることを浮き彫りにしていく。
観てるだけで痛くてつらかったし、いかにカルトから脱会するのが難しいかを示していた点でも、(面白いかは別にして)有意義な作品だと思いました。続きを読む閉じる
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