ダイアン・キートン
マーサ
平均年齢72歳のチアリーディング・チームが、全米大会を目指して奮闘するさまを描くハートフルストーリー。チア未経験にして、持病やケガなど多くの問題を抱える8人のメンバーが、数々の困難を乗り越えて大会に挑む。主人公のマーサを「ゴッドファーザー」シリーズのダイアン・キートンが演じるほか、『世界にひとつのプレイブック』のジャッキー・ウィーヴァー、『マイ・インターン』のセリア・ウェストンらが出演。
※結末の記載を含むものもあります。
余生を自由に過ごすため、シニアタウンに引っ越してきたマーサ。静かに暮らしたいと思う彼女だったが、隣人のシェリルに「昔、チアリーダーになりたかった」と話したのを機に、チアリーディング・クラブを作ることになる。しかし、オーディションに集まったのは、チア未経験に加え、めまいや坐骨神経痛などの持病を持つ人ばかりだった。周囲に笑われながらも練習を重ねる彼女たちは、全米チアリーディング大会への出場を決意する。
マーサ
シェリル
ヴィッキー
アリス
オリーブ
クロエ
ベン
ヘレン
フィリス
エヴァリン
ルビー
監督、ストーリー
脚本、ストーリー
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作
製作
製作
製作
製作
製作
製作
撮影監督
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
振付
字幕翻訳、字幕翻訳
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ありきたりの手法なのに、軽妙で面白い。
元はへっぽこダメプレーヤーが、仲間との友情で練習するうちに、ひょっこり上手くなっちゃう、スポ根友情コメディの典型的パターン。
練習シーンはもちろん、音楽に合わせてモンタージュ。
『がんばれベアーズ』あたりからの王道路線。最近だと実話系で『シンク・オア・スイム』も。
邦画だと『シコふんじゃった』『ウォーターボーイズ』『スイングガール』などなど。
正直、いろいろ無理のある脚本ではあるのだが…
それでも若者が「老い」を「みっともない」としたり、中年の男が母親(老人)を子ども扱いしたり、また男が女子高生を尻軽ビッチ扱いしたり。
同じ年寄りでも「老人らしくしろ」「歳に見合わないことは禁止」と制限しようとする人もいて。
あらゆる差別や偏見、決めつけと抑圧に対し、主人公の老人たちが「見返してやる」「好きに生きる」という反骨精神に溢れているのが楽しかった。
「歳を取るのは素敵なことです」と、中島みゆきの歌の詩にもありましたが、そんなイメージを体現した、主人公役のダイアン・キートンがチャーミングだから成立しているのだと思いました。